「ゴールデンカムイ」に続く名タッグ!「姫様“拷問”の時間です」白石晴香&小林親弘のかけ合いにほっこり
テレビアニメ「ゴールデンカムイ」(以下「金カム」)におけるアシリパ&杉元佐一役でも知られ、名コンビぶりを発揮している声優の白石晴香と小林親弘。そんな2人がまったく別の作品でタッグを組んだ「姫様“拷問”の時間です」が放送中だ。物騒なタイトルからサスペンス要素満載の作品を予想&勘違いした人も多いかもしれない…。しかしその実態は、爆笑と癒し、そして飯テロに満ちた、優しい“拷問”を描くギャグテイストなファンタジーなのだ。
魔王軍に捕らえられ、様々な“拷問”を受けることになってしまった姫様
国王軍と魔王軍が長きにわたる戦いを続けていたある日、王女にして国王軍第三騎士団“騎士団長”である姫が、相棒の聖剣エクスと共に魔王軍に囚われるところから物語が始まる。魔王城の牢屋に監禁されてしまった姫様たち。どんな拷問にも屈しないと決意する姫様だったが、待ち受けていたのは焼きたてのトーストにアツアツのたこ焼き、深夜ラーメン、さらには大好きなテレビゲーム、かわいい動物との触れ合い…といったあまりに卑劣な(?)拷問の数々だった。これらの抗いがたい拷問を前に姫様は陥落し、王国の秘密を次々と暴露してしまう…。
ポンコツな姫様にツッコミ役の聖剣、優しい尋問官といった魅力的なキャラクターたち
本作は登場人物の大半がポンコツなのが爆笑ポイント。主人公の姫様は誇り高い騎士団長であり、団員や民からの人望も厚い少女。しかしその素顔は、自堕落で意志の弱いポンコツ姫だった。武勇伝をいくつも持つ有能な勇士のはずが、魔王軍の拷問という名の誘惑に秒で屈してしまう。そんなギャップと誘惑に負けた際の“バカ顔”も、姫様の魅力の一つと言える。
姫様と共に囚われの身となった意思を持つ聖剣、エクス。主人の気高さと精神力を信じていたエクスだが、実は意志が弱々で意外と食い意地も張っていた姫様のツッコミ&お目付け役になってしまっている。
”2人”の拷問を担当する拷問官たちも個性豊か。魔王軍の最高位拷問官にして拷問の天才であるトーチャー・トルチュール(声:伊藤静)は、おいしそうな料理を作ったり、これ見よがしに料理を食べたりと、食欲に訴える拷問を得意としている。このほか、目の前で楽しそうに遊ぶことで姫様を苦しめる陽鬼(声:永瀬アンナ)と陰鬼(声:井上ほの花)、愛くるしい動物たちを率いるクロル(声:山根綺)、魔王の一人娘であり子どもらしい純粋無垢さで姫様をメロメロにするマオマオちゃん(声:日高里菜)など、多種多様な拷問官が姫様の前に立ちはだかる。
しかし、有能な拷問官たち、さらには魔王軍のトップである魔王(声:玄田哲章)もまた、ポンコツな一面を抱えている。姫様への拷問が行われるなかで、彼女たちの優しさや人間的な一面が露わになっていき、新たな笑いと癒しを生んでいくところにも注目してほしい。