誰でも一度は憧れる!?“未来予知能力”を題材にした映画まとめ

コラム

誰でも一度は憧れる!?“未来予知能力”を題材にした映画まとめ

未来を予知できる能力に誰でも一度は憧れたことがあるはず。予知能力を題材にした映画はこれまでに数多く作られてきたが、おもしろい作品が多い。本稿ではそんな快作を振り返ってみよう。

未来予知システムにより犯罪者となった捜査官の逃走劇『マイノリティ・リポート』

まずはヒットメーカー、スティーブン・スピルバーグがトム・クルーズを主演に迎えて生みだした『マイノリティ・リポート』(02)。SF小説の大家フィリップ・K・ディックの原作に基づき、予知が可能となった近未来を舞台に、犯罪を未然に防ぐ特殊捜査官の奔走が描かれる。何者かの罠に落ち、未来の殺人犯として追われることになった主人公の逃走はスリリングで目が離せないが、一方で未来予知システムの欠陥も明らかに。この手の作品の多くは、未来は確定したものではなく、いま現在を生きることで変えられるものであることを訴えているが、本作にもそんなテーマがにじむ。

【写真を見る】犯罪を予知し、犯人を逮捕するシステムが運用される近未来が舞台の『マイノリティ・リポート』
【写真を見る】犯罪を予知し、犯人を逮捕するシステムが運用される近未来が舞台の『マイノリティ・リポート』[c]Everett Collection/AFLO

未来予知システムの危険性を指摘する『ペイチェック 消された記憶』

同じくフィリップ・K・ディック原作の『ペイチェック 消された記憶』(03)も、苦境に追い込まれた男の奔走劇だが、こちらでは何者かによる未来予知が彼の逃亡を手助けすることになる。しかし、本作でもやはり未来予知システムの危険性が指摘されており、この特殊能力が本当に人類に必要なものか否かが問われる。アクションの鬼才ジョン・ウーの剛腕演出や主演のベン・アフレックの熱演により、スリリングな一編となった。

多額の報酬と引き替えに3年間の記憶を消された男が陰謀に巻き込まれる(『ペイチェック 消された記憶』)
多額の報酬と引き替えに3年間の記憶を消された男が陰謀に巻き込まれる(『ペイチェック 消された記憶』)[c]Everett Collection/AFLO


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