本日は安倍晴明の誕生日！『陰陽師0』夢枕獏よりコメント到着「ああ晴明だなと見ていて感じました」と山崎に太鼓判

夢枕獏の小説「陰陽師」を原作に、安倍晴明が陰陽師になる前の知られざる学生時代を描いた映画『陰陽師0』(4月19日公開)。晴明の誕生日である本日、夢枕から絶賛コメントが到着した。

平安時代に実在した”最強の呪術師”、安倍晴明の活躍を描いた大ベストセラーシリーズ。1988年に刊行され、35年たった現在でも定期的に新刊が発売されており、つい先日第18巻が発売されたばかり。シリーズ累計発行部数は680万部を超え、アジア、ヨーロッパなど世界でも人気を集めるなど、長きにわたり世界中を賑わす大人気作だ。“陰陽師”というコンテンツはテレビドラマ、アニメ、舞台、歌舞伎、ゲームなど多種多様に扱われてきた。本作は、夢枕の全面協力のもと、「K-20 怪人二十面相・伝」、「アンフェア」シリーズの佐藤嗣麻子が監督、呪術監修を「呪術廻戦」に登場する数々のキャラクターや呪術を、実在した呪術の歴史から独自考察した「呪術の日本史」監修の加門七海が務め、呪術の天才と呼ばれながらも陰陽師になることに全く興味がない若き安倍晴明に、山崎賢人を迎えて描かれる呪術エンタテインメントになっている。

本作で主演を務める山崎に対し、監督の佐藤は「オーラがすごく不思議な人なんです。一人歩きしてるというか、人間離れしているというか、ちょっと人間じゃないような感じがある人なんです。だから、すごく晴明に向いていたと思います。人間離れしてる感じがそのものという感じでした」と語る。陰陽師を目指す者たちが集まる陰陽寮に入るも、陰陽師にはまったく興味がなく、周囲からは“狐の子”、“呪術が使える”と噂される若き日の晴明。彼が放つ、どこか人ならざる存在感を持ち合わせていたことを明らかにし、山崎が演じる必然性を感じさせる。また、先日のキックオフイベントでは「作品を見て、獏さんが泣いてくださったので、すごく嬉しかったです」と原作者、夢枕のコメントを披露するとこみ上げるものがあったのか、言葉を詰まらせる瞬間もあり、並々ならぬ想いで本作に挑んだことをうかがわせた。

山崎は「どの時代にも共通して必要なことがかなりこの作品に詰まっていると思います。実際の職業でもあった陰陽師の力を信じて、時代が動いていたというなかで、いま、嗣麻子さんが撮られた新しい陰陽師は、すごくかっこよくなっています。自分が安倍晴明でやらせてもらえて、すごく嬉しいです」と、新しい陰陽師を映像化する意味と共に喜びを語っている。

そして、現場に訪れていた夢枕は「原作者として、実にありがたい映像化となりました。『陰陽師0』は心の底から、本当に感動した、と言える作品でした。佐藤嗣麻子監督とスタッフの皆さんが心血を注ぐ姿を見て感じていたのは、新しい安倍晴明が誕生するんだなということでした」とし、「晴明のちょっと理屈っぽいところとか、ちょっと冷たいっていうのとは違う。そういうところがこんな感じだろうなっていう感じに、やっぱり整ってたような気がします。ああ晴明だなと見ていて感じました」と太鼓判を押している。

今回あわせて解禁された場面写真は、晴明が書庫で凛とした眼差しでなにかを見つめる様子や「得体が知れない」、「本当に呪術が使えるのか」と皇族に揶揄されるなか、柳の葉を持つ晴明が切り取られており、未だベールに包まれる晴明の“呪”への期待がさらに高まるものとなっている。

”最強の呪術師”となる若き晴明と博雅に待ち受ける凶悪な呪いと陰謀とは一体なんなのか。誰も見たことがない、若き日の晴明の物語を、スクリーンで見届けてほしい。

文/サンクレイオ翼

※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記