『ガルパン』杉山Pら、『ダンケルク』ノーラン監督の実機へのこだわりに驚嘆!
映画『ダンケルク』(9月9日公開)とWargamingによるコラボが実現し、8月17日に都内でゲームユーザーを招いて“サバイバル試写会”と題した上映会が開催された。ミリタリー好きとして知られる声優の中村桜、軍事評論家の岡部いさく、ミリタリー・アドバイザーの宮永忠将、『ガールズ&パンツァー』のプロデューサー・杉山潔が出席し、『ダンケルク』の見どころを語り合った。
本作は、クリストファー・ノーラン監督が手がけた実話に基づく戦争映画。ドイツ軍が迫るなか、40万人もの英仏連合軍の兵士を救出した史上最大の撤退作戦“ダンケルクの戦い”を描く。
臨場感あふれる戦車戦と少女たちの奮闘劇を描いたアニメ『ガールズ&パンツァー』をヒットさせた杉山プロデューサーは、宮永から「ミリタリーとエンタテインメントの融合に一番成功した方」と紹介されて照れ笑い。「この仕事をするにあたってベースになったのは、子どもの頃からずっとテレビで見続けていた戦争映画が大きかった」と明かしていた。
CGに頼らないノーラン監督らしく、5億超を費やして英国戦闘機スピットファイアのレプリカを制作したことでも話題の本作。杉山プロデューサーは「アニメーションでは、実物ではないものをいかに実物らしく描くかに腐心する」と自らの立場を語りながら、「戦争映画では、兵器をどう登場させるかが重要。本作ではスピットファイアがしっかりと飛ぶなど、実機を飛ばすことにこだわっている」とノーラン監督のこだわりに驚いていた。
これには岡部も「ノーラン監督のスピットファイアへの愛を見てください」と興奮しきり。「すごくきれいにかっこよく撮れている。CGを一切使っていない。これまで戦争映画に出てきたことがない、ブリストル ブレニムも出てきます。このシーンだけでも1800円払う価値があります!」と熱弁し、会場の笑いを誘っていた。
また中村は「空軍の方がちゃんと描かれているのがすごい」と感想を吐露。「この作戦の直後は『民間の船が助けに来てくれた』という報道はされたけれど、『空軍は何をやっていたんだ』と言われたそう。映画では、各ポジションの人が国、兵士のためを思って頑張っていたことがちゃんと描かれている」と惹かれたポイントを語っていた。【取材・文/成田おり枝】