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都市ボーイズが『変な家』の“誰にでも起こりうるような怖さ”を語る!「家が気になるようになってしまう」

インタビュー

都市ボーイズが『変な家』の“誰にでも起こりうるような怖さ”を語る!「家が気になるようになってしまう」

「登場から最後までの言動の変化。めちゃくちゃリアル」(はやせ)

はやせは宮江柚希演じる川栄李奈に”リアル”を感じたという
はやせは宮江柚希演じる川栄李奈に”リアル”を感じたという[c]2024「変な家」製作委員会

――お2人とも雨宮への興味がとても強いようですが、ほかに気になったキャラクターは?

はやせ「川栄さんが演じていた柚希。言いたいことがあるけれど言えない、『よかったら取材してくれませんか?私は話せないですけど』みたいな依頼をしてくる人は本当に多くて。化粧が薄くて、声が小さくて、距離感がバグっているタイプ。実際にそういうネタを持った人を取材してからの役作りかと思うくらい、リアルでした」

岸本「既視感あったね」

はやせ「登場から最後までの言動の変化。めちゃくちゃリアルだと思いながら観てほしいです」

岸本「僕が好きなのは斉藤由貴さん演じる母親の家でのシーン。秘密を隠しているのはもうわかっているんだけど、それを頑なに言わない感じ。引っかかる言動やヒントを出してくるけれど、うやむやにするところ。あの雰囲気は何度も体験したことがあります。あの探り合い、好きです」

高嶋政伸演じる男の正体、斉藤由貴演じる母親が隠す秘密とは…
高嶋政伸演じる男の正体、斉藤由貴演じる母親が隠す秘密とは…[c]2024「変な家」製作委員会

――物件にまつわる様々なお話に詳しいお2人には、家や間取りにこだわりはありますか?

岸本「三角形の形の家は昔からよくないって言うけれど、一回借りたことがあって。ちょうどポルターガイスト現象の案件を取材しているタイミングだったのですが、そのビルでも同じようなことが起きて、リンクしてるのかな、やばいなと感じて半年くらいで退去しました。三角形の建物はダメとか昔から言われていたこと。興味本位でわざわざ入るもんじゃないと経験から学びました(笑)」

はやせ「昔住んだ安いアパートは、建物自体はそれなりに新しかったのですが、古い家のような雰囲気があって。そのアパートの角部屋に住む人はおかしな目に遭うという話を聞いたんです。子どもの声が聞こえたり、壁が殴られたりするらしいのですが、その音がどうやら腰より下の低いところから聞こえてくると。つまり子どもの仕業だって。でも、子どもは住んでいないアパートなんですよね。怖くなって2か月くらい住んで引っ越しました。当時は事故物件という言葉もなくて、いわくつきとか訳ありと言っていた気がします。まあ、知っていて借りたので自業自得なんですけれど」


怪しげな雰囲気を持った登場人物も本作の見どころ!
怪しげな雰囲気を持った登場人物も本作の見どころ![c]2024「変な家」製作委員会

――お2人ならではのリアルなお話、ありがとうございます。では最後に、映画のおすすめポイントをお願いします!

はやせ「一緒に観た奥さんが、映画を観てから間取りを気にするようになって。自分の家だけでなく、人の家を見て『この間取り、ダメなんじゃない?』とか言うようになりました(笑)。過去や未来ではなく、“いま”が怖くなる映画だと思いました。誰にでも起こりうるような怖さがある気がします。家が気になるようになってしまう映画です」

岸本「違和感から始まる恐怖みたいなところがおもしろいポイントだと思います。普通にしていたら見逃してしまうものって、実は世の中にはめっちゃあると思っていて。映画を観て、日常的にある違和感についてみんなが考えるようになったら、埋もれているなにかおもしろいネタが出てくるのでは?という気持ちが湧きました。違和感が楽しめるおもしろい映画です」

取材・文/タナカシノブ

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