『パスト ライブス/再会』24年越しの再会をはたした2人のデート姿を捉えた特別映像|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『パスト ライブス/再会』24年越しの再会をはたした2人のデート姿を捉えた特別映像

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『パスト ライブス/再会』24年越しの再会をはたした2人のデート姿を捉えた特別映像

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(22)のA24と、『パラサイト 半地下の家族』(19)のCJ ENMが初の共同製作で贈る『パスト ライブス/再会』(4月5日公開)。このたび、本作よりシャロン・ヴァン・エッテンの歌う「Quiet Eyes」に乗せた特別映像が解禁となった。

【写真を見る】シャロン・ヴァン・エッテンの楽曲がノラとヘソンの再会を優しく彩る
【写真を見る】シャロン・ヴァン・エッテンの楽曲がノラとヘソンの再会を優しく彩る2022 [c] Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved

本作は、ソウルで初めて恋に落ちた幼なじみの2人が、24年後、ニューヨークで再会する7日間を描くラブストーリー。物語のキーワードは、「運命」の意味で使う韓国の言葉“縁(イニョン)“。見知らぬ人とすれ違ったとき、袖が偶然触れるのは、前世(PAST LIVES)でなにかの“縁“があったから。久しぶりに顔を合わせた2人は、ニューヨークの街を歩きながら、これまでの互いの人生について語り合い、過去の自分たちが「選ばなかった道」に想いを馳せる。

今回解禁されたのは、24年ぶりの再会をはたしたノラ(グレタ・リー)とヘソン(ユ・テオ)の姿を捉えた特別映像。“輪廻“を象徴するように夜の街に浮かび上がるメリーゴーランドから始まるのは、緩やかなビートとエッテンの穏やかな声で歌われる“再会を願う歌”。12歳で初めて恋をした記憶や故郷であるソウルの情景が映しだされ、そして36歳の夏、2人の運命が再び巡り合う。「Your quiet eyes break my heart now(あなたの静かな瞳が私の心を傷付ける)」、「You’re calling out despite it(それでもあなたに呼ばれてる)」という歌詞のように、ノラとの出会いから24年を経て、ノラに会うためニューヨークへと降り立ったヘソン。雨宿りをしながら煙草をふかす落ち着きのないヘソンは、再会を待ちわびながら不安を隠せない様子を見せている。そして再会の瞬間、お互いの緊張は掻き消され、一気に喜びが溢れだしていく。その後ニューヨークを巡るため地下鉄に乗り、同じポールに手を掛けた彼らは一瞬も目を逸らすことなく見つめ合う。しかし決して触れることは無く、ノラの薬指には指輪が光る。本映像は、12歳の自分自身との再会、24年の時の流れを受け入れようとするいくつもの感情が重なる表情でお互いを見つめ合う2人と、「Will we meet again in the light?(私たち、また光のなかで会える?)」というエッテンの歌声で締められる。ニューヨークの街並みと夜景に包まれながら互いの過去、現在、そして未来を真っ直ぐに見つめる、本作のせつなくも美しい世界観を、短い時間で最大限に堪能することができる特別映像となっている。

36歳の夏、ヘソンはノラに会うため、ニューヨークを訪れる
36歳の夏、ヘソンはノラに会うため、ニューヨークを訪れる2022 [c] Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved

「Quiet Eyes」を歌うエッテンは、アメリカはニュージャージー州出身のシンガーソングライター。元々レーベルのスタッフとして働きながら楽曲作りを自主制作で始め、2009年にアルバム・デビューをはたし、これまでに2度の来日公演を成功させている。さらに、2016年には女優としてもデビューし、ドラマ「The OA」や「ツイン・ピークス」、『17歳の瞳に映る世界』(21)で存在感を発揮。今回の楽曲では、過去2枚のアルバムでタッグを組んできたZachary Dawesと共同で作曲、演奏を行った。また、グリズリー・ベアの主要メンバーとして活躍するダニエル・ロッセンとクリストファー・ベアが本作の劇中音楽を手掛けている。グリズリー・ベアは、ブルックリンをベースに活動するオルタナティブ・ロック・バンド。レディオヘッドとの共演経験があり、アニマル・コレクティブなどと並んでUSインディ界を牽引するバンドの一つでもある。そんなバンドの“頭脳”と呼ばれるヴォーカル、ギターのロッセンと、テレビ番組のサウンドトラックなども手掛けるドラムのベアが用意した15曲の楽曲が物語を彩る。


自然を写す水面や窓から差し込む光、静かに佇む街の景色といった繊細な映像と、ノラやヘソンの物語に優しく溶け込んでいく楽曲をぜひ劇場で堪能してほしい。

文/サンクレイオ翼


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