『変な家』が前週を上回る成績でV2達成!中高生の春休み本番、口コミで話題が広がり勢いが加速
“2強”は順位が変動!新作タイトルは2本ランクイン
さて、『変な家』のヒットに押され気味の“2強”『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(公開中)と『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』(公開中)は、前週と順位が入れ替わる結果に。
公開6週目を迎えた『劇場版ハイキュー!!』は、この週末から入場者プレゼント第3弾「烏野×音駒 メモリアルブック」の配布をスタート。その効果もあり、週末3日間で動員35万4000人、興収5億3100万円と、前週を大きく上回る数字を記録。興収だけの比較では『変な家』を上回ることにも成功している。これで累計成績では動員550万人、興収79億円を突破。日本歴代興収ランキングの85位まで浮上したようだ。
一方、例年春休みに調子が上がる傾向にある「映画ドラえもん」。『のび太の地球交響楽』の公開4週目末の3日間の成績は動員26万7000人、興収3億2700万円と、『劇場版ハイキュー!!』に水を開けられてしまったものの、前週と比較すれば動員・興収ともに93%の数字をキープしている。累計成績では動員199万人と大台も目前。累計興収は24億円に到達している。
また今週は2本の新作が初登場。4位にランクインしたのは、川村元気による同名恋愛小説を映画化した『四月になれば彼女は』(公開中)。米津玄師の「Lemon」などのミュージックビデオを手掛けた山田智和監督が長編映画に初挑戦し、佐藤健と長澤まさみ、森七菜が共演。初日から3日間で動員16万4000人、興収2億2900万円と、まずまずのスタートを飾った。
そして7位には「ソラニン」や「おやすみプンプン」で知られる浅野いにおの人気コミックをアニメーション映画化した2部作の前編『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章』(公開中)が初登場。YOASOBIのikuraとしても活動する幾田りらと、あのが主人公の少女たちの声を担当したことでも話題を集めている同作。『後章』の公開は当初の予定から1ヶ月後ろ倒しの5月24日(金)に。それまで息の長い興行を続けることができるか注目しておきたい。
以下は、1~10位までのランキング(3月22日〜3月24日)
1位『変な家』
2位『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』
3位『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』
4位『四月になれば彼女は』
5位『ゴジラ-1.0』
6位『デューン 砂の惑星PART2』
7位『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章』
8位『恋わずらいのエリー』
9位『FLY!/フライ!』
10位『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』
今週末は「ゴーストバスターズ」シリーズの最新作『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』(3月29日公開)、第96回アカデミー賞で作品賞など7部門に輝いたクリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』(3月29日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬