リン=マニュエル・ミランダ参加が発表された『ムファサ』やマーベルまで。ディズニー映画最新ラインナップ総まとめ

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リン=マニュエル・ミランダ参加が発表された『ムファサ』やマーベルまで。ディズニー映画最新ラインナップ総まとめ

『エイリアン:ロムルス』や『哀れなるものたち』で注目高まるサーチライト最新作情報

9月6日(金)に日本公開となる『エイリアン:ロムルス』
9月6日(金)に日本公開となる『エイリアン:ロムルス』[c]2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.

約45年前に映画界に登場した「エイリアン」シリーズの最新作となる『エイリアン:ロムルス』からは、製作を務めるリドリー・スコットとフェデ・アルバレス監督がフッテージを紹介。9月に日本公開が控える本作への期待が募る。

サーチライト・ピクチャーズからは、今年の第96回アカデミー賞で、『哀れなるものたち』(公開中)のエマ・ストーンが主演女優賞を受賞したことを讃え、同じくヨルゴス・ランティモス監督とストーンによるタッグ第3作目『憐れみの3章』(2024年公開)の予告編を紹介。プレゼンテーション前日深夜には、5月に行われる第77回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門出品が発表されている。また、1月のサンダンス映画祭で脚本賞などを受賞したジェシー・アイゼンバーグ脚本・監督、キーラン・カルキン主演の『A Real Pain』が10月18日北米公開、エイミー・アダムス主演の『Night Bitch』も12月に北米公開になることが発表された。

『ムファサ』『Moana 2』も!ディズニー・アニメーション最新映像公開に高まる期待

「ライオン・キング」のムファサを主人公に描く『Mufasa: The Lion King』(全米公開2024年12月20日)
「ライオン・キング」のムファサを主人公に描く『Mufasa: The Lion King』(全米公開2024年12月20日)Getty Images for CinemaCon

そして、ディズニー・アニメーションからは『ライオン・キング』の前日譚『ムファサ:ザ・ライオンキング(原題)』(全米公開2024年12月20日)情報が発表。監督を務めるバリー・ジェンキンスは、フロリダ州マイアミ大学で映画を学んでいた大学生の頃にマイアミのAMC(映画館)で働いていて、「1999年の夏は、『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス』『マトリックス』『アイズ・ワイド・シャット』などが揃った、映画界にとって特別な夏でした。こんな思い出を(劇場主の)皆さんと共有できる日が来るとは思ってもみませんでした」と、特別なエピソードを共有した。そして、「私が作った『ムーンライト』は大きなハートのとても小さな映画でしたが『ムファサ:ザ・ライオンキング(原題)』も同様に大きなハートを描く映画であると気づきました。私の仕事は、この映画を大きなハートで、喜びと累敬の念で満たすことでした」と語り、初だし予告編を公開した。この作品の音楽を作曲した人物の名前はまだ明かせないがとてもすばらしい楽曲が上がっていることを約束するとして、プレゼンテーションを締めた。

そして現地時間4月29日、米ウォルト・ディズニー・スタジオの公式YouTubeチャンネルにて、特報映像の公開と共に本作の音楽を手掛けた人物がサプライズ発表された。その人物とは、ディズニー作品では『ミラベルと魔法だらけの家』(21)や実写版『リトル・マーメイド』(23)を手掛け、ピューリッツァー賞、グラミー賞、エミー賞、トニー賞の受賞歴を誇る稀代のヒットメーカー、リン=マニュエル・ミランダ。ミランダは「『ライオン・キング』には、偉大なソングライターたちのすばらしい音楽的遺産が残されています。その一員になれたことに恐縮しつつも、誇りに思っています。バリー・ジェンキンスと協力してムファサの物語に命を吹き込むのはとても楽しいことであり、観客がこの映画を劇場で体験できるのが待ちきれません」とコメントを発表。

特報では若きムファサ(アーロン・ピエール)と本来の名前はタカ、のちのスカー(ケルヴィン・ハリソン・Jr.)に加え、『ライオン・キング』(19)から同声優キャストが続投するティモン(ビリー・アイクナー)、プンバァ(セス・ローゲン)らの姿も。前作からはほかに、シンバ(ドナルド・グローバー)、ナラ(ビヨンセ・ノウルズ)、ラフィキ(ジョン・カニー)も登場。新キャストとして、シンバとナラの子ども、キアラ役をビヨンセの娘であるブルー・アイビー・カーター、さらに、本作のヴィランであるライオンのキロス役をマッツ・ミケルセン、タカの母がエシェ役をタンディ・ニュートン、タカの父・オバシ役をレニー・ジェームズ務めることが発表されている。


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4日間にわたる映画業界のコンベンション、シネマコンの最後を締めくくるディズニーのスタジオプレゼンテーションは、およそ75分の映像を見せる大盤振る舞いだった。スタジオの方向性を決めるエグゼクティブが冒頭で述べたように、2024年からのディズニーは“劇場用大作映画”にしっかりと舵を切る意思表明になっていた。

取材・文/平井伊都子

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