「サイコーな日だぜ!」「私を覚えてる?」名ゼリフでたどる“マッドマックス・サーガ”!最新作『フュリオサ』にはどんな名ゼリフが?
MAD(怒り)度80%!「人生は痛いものよ」
こちらも『怒りのデス・ロード』から。ジョーに囚われていた女たちとシタデルを抜けだし“緑の地”を目指す道中、対峙したマックスの威嚇射撃が女の足をかすめる。そこで痛がっている際にフュリオサがかけたのがこのセリフだ。彼女らは長年捕えられており外の世界の厳しさを知らず、フュリオサがその過酷さを優しくも重い一言で諭す重要なシーンとなっている。(字幕版では「それが現実の世界」)
MAD(怒り)度100%!「きっとたどり着ける」
『怒りのデス・ロード』の劇中でジョー一派に追われ、命がけのカーチェイスを繰り返しながら目的地を目指すがフュリオサ。長年の願望が手の届くところまで来ている時に、ふと口からこぼれるようにつぶやかれたのがこのセリフだ。幼いころに故郷“緑の地”から誘拐され、故郷へ帰ることを目標としているフュリオサ。絶望しかないような世界で一縷の望みにかけ、生き抜こうとする彼女の怒りが理解できることだろう。
MAD(怒り)度200%!「奪い返す!」
こちらは最新作『フュリオサ』からのセリフ。前作では語られなかったフュリオサの過去について詳しく描かれ本作では、誘拐され、母までも奪われた彼女の怒りが大爆発。すでに公開されている予告映像では、アニャ・テイラー=ジョイ演じる若かりし日のフュリオサが「奪い返す!」と言って車のアクセルを全開にし大爆走。このセリフに彼女の行動原理であるMAD(怒り)の気持ちが凝縮されているようだ。
MAD(怒り)度MAX!「私を覚えてる?」
最後は前作、今作ともに登場するフュリオサを象徴する一番の名セリフ。『怒りのデス・ロード』では、クライマックスで宿敵ジョーを倒す際の捨てセリフとして発せられ、幼少期からひどい目にあわされてきた彼女が仇に対して最後に吐き捨てることによって名シーンを生みだすこととなった。そして最新作『フュリオサ』でもまったく同じセリフが登場する。
若きフュリオサが仇に対してこのセリフをつぶやき、復讐を誓う。はたして“MAD度MAX”な彼女の湧き出る怒りはどのような決着を迎えるのか。登場人物の一言一言にありとあらゆる感情が詰め込まれた「マッドマックス・サーガ」。『フュリオサ』を観る際は登場人物たちのセリフの隅々まで注目しながら、怒涛のアクションと崇高なドラマを全身で感じてほしい。
文/久保田 和馬