公開25周年記念!何個知ってる?『スター・ウォーズ/ファントム・メナス (エピソード1)』トリビア10選 - 2ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
公開25周年記念!何個知ってる?『スター・ウォーズ/ファントム・メナス (エピソード1)』トリビア10選

コラム

公開25周年記念!何個知ってる?『スター・ウォーズ/ファントム・メナス (エピソード1)』トリビア10選

6. ポッドレース中に、一瞬画面に映る意外な人物

ポッドレースのさなかチラリと姿を見せるのが、「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」で暗躍したスゴ腕の女殺し屋オーラ・シングだ。元ジェダイ候補生で、クローン大戦中にはボバ・フェットとも共闘。アミダラの命を狙うなど暗躍したが、たびたびアソーカ・タノに阻止された。オーラ・シングの登場シーンはポッドレースの開始直後で、スナイパーライフルを背負ったままベガーズ・キャニオンを駆け抜けるアナキンらの激走を眺めていた。

7. キーラ・ナイトレイがアミダラ女王の影武者として出演

プリクエル・トリロジーを通して物語を牽引したパドメ・アミダラ(ナタリー・ポートマン)。『ファントム・メナス』で彼女の代わりに命を落とした影武者サーベを演じたのが、現在では英国を代表する演技派となったキーラ・ナイトレイだった。当時12歳だった彼女は、白塗りの化粧と絢爛な衣装でアミダラに変身。ポートマンの母親も娘と見間違えるほどの化けっぷりだったそうだ(ポートマンは高校生)。ただしナイトレイはデビュー直後でほとんど座っているだけだったせいか、頭飾りが重くて頭痛に悩まされたことくらいしか当時のことは覚えていないそうだ。ちなみにアミダラの侍女役として、ルーカスの盟友フランシス・フォード・コッポラの娘であり、現在は映画監督として有名になったソフィア・コッポラ、ナブーの兵士役でソフィアの兄ロマン・コッポラも出演している。

【写真を見る】当時は18歳の高校生!可憐さと強かさをあわせもつアミダラ女王を見事に演じたナタリー・ポートマン
【写真を見る】当時は18歳の高校生!可憐さと強かさをあわせもつアミダラ女王を見事に演じたナタリー・ポートマン[c]Everett Collection/AFLO

8. 背が高すぎたリーアム・ニーソン

アナキンを見いだしたジェダイ・マスター、クワイ=ガン・ジン。ジェダイを体現するような立ち居振る舞いで、クワイ=ガンを好演したのが名優リーアム・ニーソンだ。身長190cmを超える長身の持ち主で、ユアン・マクレガーやサムエル・L・ジャクソンら多くのキャストが180センチ代だったためひとまわり大きく見える。ところが美術クルーはそれを考慮せずセットを組んでしまったため、クワイ=ガンが扉を出入りする時には違和感を禁じ得なかったという。そこで急きょ出入り口周りを作り直すことになり、15万ドルの出費がかさんでしまった。ちなみに「スター・ウォーズ」の長身俳優には、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒 (エピソード7)』(15)までチューバッカを演じたピーター・メイヒュー(221cm)、オリジナル・トリロジーでダース・ベイダーを演じたデヴィッド・プラウズ(198cm)、ドゥークー伯爵役のクリストファー・リー(196cm)などがいる。

ユアン・マクレガーよりもひと回り背が高いリーアム・ニーソン(クワイ=ガン・ジン)
ユアン・マクレガーよりもひと回り背が高いリーアム・ニーソン(クワイ=ガン・ジン)[c]Everett Collection/AFLO

9. アナキン役の天才子役ジェイク・ロイドのその後は?

幼いアナキン・スカイウォーカーを演じ、世界中にその名を知らしめたジェイク・ロイド。アーノルド・シュワルツェネッガー主演作『ジングル・オール・ザ・ウェイ』(96)で注目され、ドラマ「ザ・プリテンダー 仮面の逃亡者」で自閉症の少年を案じ天才子役としてその名を広めた後、アナキン役でブレイクした。しかしその後は低迷が続いて俳優業から遠ざかり、やがて無謀運転で逮捕。10か月の禁固刑の後、統合失調症と診断された。その後も『ファントム・メナス』にエキストラで参加した妹マディソンの死のショックも手伝って、精神的に追い込まれ2023年には施設に入れられたロイド。現在は回復傾向にあり年内には退所予定だという彼はいまもシリーズの大ファンで、ドラマ「アソーカ」も楽しんでいたそうだ。ファンとして全快を祈りたい。

ジェイク・ロイドには1日もはやい回復を祈るばかり
ジェイク・ロイドには1日もはやい回復を祈るばかり[c]SPLASH/AFLO

10. クレジットの最後でダース・ベイダーの呼吸音が聞こえる?

エンドロールの後、今後の展開を匂わせるポストクレジットを入れるのはいまやシリーズ映画のお約束。ポストクレジットが一般的ではなかった時期に公開された本作にも、最後にお楽しみが待っている。クレジットが終わるタイミングでダース・ベイダーの呼吸音が流れるのだ。しかも“これ見よがし”ではなく、音楽にかぶせるようなさりげなさで悪の芽吹きを感じさせるにとどめるセンスには脱帽だ。

粋な演出でさらに好きになる、それが「スター・ウォーズ」の魅力の一つ
粋な演出でさらに好きになる、それが「スター・ウォーズ」の魅力の一つ[c]Everett Collection/AFLO

9作にわたるサーガの幕開けを描いた『ファントム・メナス』。ドラマチックな物語やスケール感あふれるビジュアル&サウンドは、映画館で観てこそ真価が味わえるもの。4日間限定で公開されるこの機会に、ぜひスクリーンで壮大な物語の原点を体感してほしい。


文/神武団四郎