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『碁盤斬り』草なぎ剛×白石和彌監督が対談!同い年である2人の共通の記憶は「SMAPが辿ってきた道」

インタビュー

『碁盤斬り』草なぎ剛×白石和彌監督が対談!同い年である2人の共通の記憶は「SMAPが辿ってきた道」

「僕らはSMAPがやってきたことを通して、世の中を見ていたことが多かった」(白石)

――白石監督と草なぎさんは共に1974年生まれの同世代。同年齢だからこその阿吽の呼吸もありそうですね。

白石「それは絶対にあると思います。会話をしていても、見てきたもの通ってきたものが似ていて、その感覚が共通言語のようになっているんです。もっと遡れば僕らは草なぎさんたちSMAPがやってきたことを通して世の中を見ていたことが多かったから、お互いの記憶がダブるのは当然と言えば当然なのかもしれません。僕らの記憶=SMAPが辿ってきた道みたいなところがありますよね。いまこうしてお仕事させてもらうことが不思議で、いまだにフワフワしています(笑)」

【写真を見る】2人で仲良くおしくらまんじゅう!満面の笑みでのピースがすてきな撮り下ろしショット
【写真を見る】2人で仲良くおしくらまんじゅう!満面の笑みでのピースがすてきな撮り下ろしショット撮影/興梠真穂

草なぎ「白石監督はその日の撮影が終わるたびに握手をしてくれるんですが、実は僕も握手をするタイプ。握手されると『明日も頑張るぞ』と思えるから。監督と役者の言葉を介さない意思の疎通がそこで生まれる気がして、握手コミュニケーションは結構いいと思います。しかも白石監督は現場でブーツを履いているんです。普通は運動靴とか動きやすそうな靴を履きますよね?でも白石監督はブーツ。しかも偶然にも僕が好きなタイプの古き良きエンジニアブーツ!それもうれしかった。僕おススメのブーツを教えたので早く買いに行ってほしいです」

白石「草なぎさんはファッションチェックが厳しいので、現場になにを着て行けばいいのか結構悩みました(笑)」


――信念の男・格之進のように、お二人には仕事をするうえで曲げられない信念はありますか?

草なぎ「遅刻をしない事でしょうか。時間は有限ですから、約束の時間にきっちりと合わせる。そのために余裕を持って行動することを心がけています。役作りしないとはいえ、心の準備は必要ですから、現場に早く入って準備を整えて、深呼吸するくらいの余裕を作るよう意識しています。そんな心構えが生まれたのも、もちろんサンゴ~から」

仕事をするうえでの“信念”を語った草なぎ
仕事をするうえでの“信念”を語った草なぎ撮影/興梠真穂

白石「映画監督として、好きな題材を好きな俳優と作り続けたいという信念はあると思います。自分が嫌だと思うもの納得のいかないものをやり始めたら仕事が荒れる気がするから。そんなことにならないよう、草なぎさんを見習って僕も自然体で仕事をしていきたいです」

草なぎ「白石監督も自然体です。そして自然に俳優の良いところを引き出す術に長けています。『凪待ち』で慎吾ちゃんもバッチリハマって、『碁盤斬り』で僕もバッチリとハマっちゃって。題材によって役者さんを化けさせる監督ですから、いつか吾郎さんと組んでください。新しい地図をコンプリートしてほしい。その際は僕を再び起用してくださいね。監督の作品には音尾琢真さんがよく出ていますが、僕は第二の音尾さんポジションをねらっているので。“音尾剛”としてよろしくお願いします!」

白石「草なぎさん、どんどん名前が変わりますね…」

『碁盤斬り』は5月17日(金)公開!
『碁盤斬り』は5月17日(金)公開![c]2024「碁盤斬り」製作委員会

取材・文/石井隼人

草なぎ剛の「なぎ」は弓へんに前の旧字体、その下に刀が正式表記

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