いつの時代も正義は少数派だった…?“光”のジェダイと“闇”のシス「スター・ウォーズ」の2大勢力の変遷をたどる
【EP4~6】ジェダイ不在の時代に、圧倒的大多数の帝国軍に立ち向かった少数の“新たなる希望”たち
『スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)』(77)
『スター・ウォーズ/帝国の逆襲(エピソード5)』(80)
『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還(エピソード6)』(83)
オリジナル・トリロジー第1弾『新たなる希望』は、銀河帝国誕生の約20年後に幕を開ける。強大な武力を背景に帝国が勢力を広げるなか、銀河共和国の再建を目指して、惑星オルデランのプリンセス、レイアの義父ベイル・オーガナらは反乱同盟軍を組織。帝国を相手に抵抗運動を繰り広げていた。帝国の最終兵器デス・スターの設計図を入手したレイアは、そのデータを託したR2-D2をタトゥイーンに送ったことから、この惑星の住民だった青年ルーク、長年タトゥイーンに隠れ住んでいたオビ=ワンと共に反乱同盟軍に参加。運び屋として雇われたハン・ソロとその相棒でウーキー族のチューバッカも戦いに巻き込まれていく。
オビ=ワンはルークを訓練し、ジェダイだったという父親譲りのフォースを呼び起こす。オビ=ワンはかつてパダワンだったベイダーによって命を落とすが、フォースを発揮したルークは「ヤヴィンの戦い」でデス・スター破壊に成功。帝国に痛手を与えた。強大な帝国に対し、網の目をくぐるように戦う反乱軍の活躍は痛快だ。
続く『帝国の逆襲』では、デス・スターを破壊された帝国が反乱同盟軍の追跡をさらに強化していった。反乱軍は氷の惑星ホスでの戦いで大敗を喫し、構えていた秘密拠点エコー基地を放棄するなど、撤退に次ぐ撤退で追い込まれていく。一方、ルークはパイロットとして反乱軍で活躍するなか、フォースの力を磨いていく。フォースを極めるため、ルークはオビ=ワンの霊体に誘われ惑星ダゴバで隠遁していたヨーダに会い、彼のもとで修行を始めるが、友人たちの命の危機を察してクラウド・シティへ。だが、ルークの力はいずれ脅威になると感じていたダース・シディアスこと皇帝やベイダーの策によるものだった。ベイダーと対決したルークは圧倒的な力の差を見せつけられたうえ、敗北。自分がかつてのアナキン・スカイウォーカー、ベイダーの息子だと知らされる。
『ジェダイの帰還』では、反乱同盟軍を追い詰めていた帝国が、銀河の支配を完璧なものにするべく、初代をはるかに上回る威力を持った第2デス・スターの建造を進めていた。第2デス・スターが森の月エンドアの軌道上にあるとの情報を入手した反乱軍は、エンドアにある防御シールド装置の破壊作戦を決行するも、すべて皇帝が仕掛けた罠だった。皇帝はエンドアにいる仲間の命を人質に、ルークの負の感情を呼び起こし、ダークサイドへの誘惑を試みるが失敗。フォース・ライトニングでルークを殺そうとするが、苦しむ息子を目にしたベイダーは良心に目覚め、皇帝を倒して息子を救った。このクライマックスは『シスの復讐』のアナキン、パルパティーン、メイスの三つ巴を彷彿とさせる息詰まる戦いだった(製作されたのはこちらが先だが)。一方エンドアでは思いがけないイウォーク族の活躍により反乱軍は勝利を治めていた。ベイダーも息を引き取り、銀河帝国の支配による闇の時代は終わりを告げた。