人類初月面着陸の“舞台裏”に迫る映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』日本版予告&ポスターが同時解禁
スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタム、そしてウディ・ハレルソンが出演し、人類史上初の月面歩行の“舞台裏”について描く映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』(7月19日公開)から、日本版予告とポスターが到着した。
アポロ11号の月面着陸から55年。世界ではいま、人類が再び月を目指す米国主導の探査計画「アルテミス計画」が進行中。日本人宇宙飛行士2名の参加も新たに発表され、計画通りに進めば2028年に初めて日本人が月に降り立つことになる。そんなタイミングで公開される本作では、アポロ11号の月面着陸にまつわる舞台裏でのエキサイティングな人間ドラマを描いた完全オリジナル脚本に惚れ込んだ主演のヨハンソンがプロデューサーに名を連ね、『ザ・ロストシティ』(22)のテイタム、『ヴェノム』(18)のハレルソンら豪華キャストも出演している。
1969年、アメリカ。ケネディ大統領が宣言した“人類初の月面着陸を成功させる国家的宇宙プロジェクト=アポロ計画”がスタートして8年。人類の大きな夢はいまだ成功ならず、ソ連との宇宙開発競争で後れを取る中、失敗続きのNASAに対して国民の月への関心は薄れ、予算は膨らむ一方。この悲惨な状況をなんとかしようと、ニクソン大統領に仕える政府関係者モー(ハレルソン)を通して、PRマーケティングのプロ、ケリー(ヨハンソン)がNASAに雇われる。
このたび解禁された日本版予告は「1969年、人類初の月面着陸計画は失敗の連続だった」というナレーションと予期せぬ爆発シーンで幕をあける。最悪な状況を打破するべくNASAに雇われたのはPRマーケティングのプロ、ケリー。彼女の前に現れたのは、実直な発射責任者のコール(テイタム)だ。あの手この手を駆使してアポロ計画を全世界に向けてアピールするケリーに「NASAにPRは必要ない」とコールが注文をつける。
一方でケリーも、インタビュー取材を上手くいかせるために、コール本人は登場させずにコールを演じる別の役者を雇うなどやりたい放題。ケリーのPRが功を奏してアポロ11号の発射に世界中の注目が集まる中、米政府の役人モーは「ロシア人に先を越されてはならない。“もう一つ”の月面着陸を撮影する」と、とんでもない命令をケリーに下す。“フェイク映像”というまさかの超極秘命令を受けたケリー。厳戒態勢の中で偽の月面着陸の映像制作にまっしぐらなケリーに、コールは「フェイクなんてやめろ!いままでの努力が水の泡だ」と声を荒げるのだが…。NASAのコントロールセンターではアポロ11号発射のカウントダウンが始まる。
また同時解禁となった日本版ポスターは、月に向かって打ち上げられたアポロ11号を挟んで、黄色の1960年代ファッションに身を包み、ファイルを手にした敏腕PRのケリーと、黒のジャケットで決めた真面目なコールが、背を向けて並び立つ姿をとらえている。
いま改めて“宇宙”に関心が集まるなか、公開される本作。人類が目にした初の月面着陸はリアルかフェイクか?驚きの結末をぜひスクリーンで目撃してほしい!
文/スズキヒロシ