【ネタバレレビュー】3話はどうなる?衝撃の展開に謎が深まる「スター・ウォーズ:アコライト」初回&2話を徹底考察!
ついに始まった「スター・ウォーズ」の新シリーズ、「スター・ウォーズ:アコライト」(ディズニープラスで独占配信中)。6月5日に世界配信がスタートし、初日だけで480万回の視聴回数を記録。2024年にディズニープラスで配信されたコンテンツの中で最高のオープニング成績という偉業を成しとげ、話題を呼んでいる。本作が配信前から注目を浴びていたのは、これまでの「スター・ウォーズ」実写作品では描かれたことのない期間、『スター・ウォーズ/ファントム・メナス(エピソード1)』(99)から遡ること約100年前の“ハイ・リパブリック”という時代を舞台にしているからだ。
ハイ・リパブリックとは、ジェダイが黄金期を迎え、人々も平和を享受していた銀河共和国時代のこと。そういうなかでフォーカスされるのはなんとダークサイドの視点。本シリーズのクリエイターでありショーランナーも務めるレスリー・ヘッドランドの言葉を借りるなら「悪役には必ず“闇”が生まれた理由がある」というわけだ。そんなシリーズにとっても重要作になりうる「アコライト」。冒頭から怒涛の展開でファンを驚愕させた第1話&2話レビューをネタバレありでお届け。3話配信前に抑えておきたいポイントをぜひチェックしてほしい。
※本記事は、ネタバレ(ストーリーの核心に触れる記述)を含みます。未見の方はご注意ください。
冒頭から息を呑むアクションと衝撃の展開!謎が謎を呼ぶ第1話レビュー
第1話の冒頭から激しいアクションが展開。そして衝撃の事実が発覚する!マスクとマント、鎖帷子と甲冑に身を包んだ女性がジェダイを探してカンティーナ(酒場)に入り突如、マスター・インダーラ(キャリー=アン・モス)に「我々の間の決着をつけに来た」と宣戦布告して大暴れ。予告編でも話題にあがっていたバトルシーンが早々にお目見えする。
いままでの「スター・ウォーズ」シリーズでは見たことのない、そのアクションは「マトリックス」を彷彿させる、マーシャルアーツを取り入れたもの。フォースも駆使する謎の女性刺客の武器がニンジャのクナイ手裏剣っぽく、この使い方にスピード感があってとてもかっこいい。「スター・ウォーズ」シリーズの特徴のひとつ、和のテイストも巧みに織り込んでいる。最初は相手を認識できなかったインダーラだったが、マスクを取った素顔を見て「なぜここにいる?」。つまり、彼女が言った「我々の間の決着をつけに来た」理由にピンときたようだ。
そして、驚くことにこのバトルの決着、勝利したのは謎の女性のほう。インダーラは彼女の巧みな作戦によって命を落としてしまう。そう、冒頭まだ5分しか経っていないのに、本作のメインキャストの一人とされていたキャリー=アン・モスがもう退場してしまうのだ!
タイトルが入るのはこのあと。アバンタイトルだけで7分を超えているのも特徴的だ。次に登場するのは宇宙船で眠る、先ほどの謎のフォース使いと同じルックスの女性。さっき戦っていた女性とは明らかに違う雰囲気だが…。彼女の名前はオーシャ・アニセヤ(アマンドラ・ステンバーグ)。修理を得意とするメクネック(この名称が登場するのは初めてだと思う)として船に乗り込んでいた。
ちなみに、彼女が乗ったこの船は『ファントム・メナス』にも登場していた通商連合のもので、乗っている種族も同作で存在感を放ったニモーディアン。傲慢な物言いもまさに通商連合っぽい。しかもこの船に乗り込んでくるのが2人のジェダイなのだから、一瞬、旧シリーズとリンクしてしまうではないか!
1人はヨード・ファンダー(チャーリー・バーネット)、もう1人はタシ・ロワという2人組のジェダイはオーシャを捜していた。実はオーシャは元パダワンで、ヨードと共にフォースを学んだ同窓生であり、故郷ブレンドクで家族と死別した過去を抱えていた。元パダワンの女性、といえばアソーカ・タノを想像するが、ジェダイともシスともかけ離れた、まったく違う道を歩むキャラクターというのも新しい。
なにやら厳しい面持ちのヨードたちの目的は、インダーラ殺害事件の犯人捜し。謎の女性がオーシャにそっくりだったことから、彼女はコルサントに連行されることに。コルサントでその驚くべき報告を受けるのが、マスター・ソル(イ・ジョンジェ)だ。自分の友人でもあったインダーラを殺したのが、かつてのパダワンだったオーシャと告げられ動揺しまくってしまう。「なにかの間違いだ」と言い切るソルから、彼とオーシャが強い絆で結ばれていることが伝わってくる。元パダワンによるジェダイ・マスターの殺人という前代未聞の事件にジェダイ聖堂は震え上がるが、ファンは『スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)』でダース・ベイダーがかつての師オビ=ワン・ケノービを倒したことを思い出してしまうかもしれない。なぜインダーラは狙われたのか?その理由が気になるところ。
そのころ、コルサントに向かうドロイドだけの船の中でオーシャは犯罪者たちの脱獄作戦に巻き込まれ、惑星カーラックに墜落。気を失った彼女が見た夢は、故郷で死んだはずの双子の姉と子どものころの自分たち。そう、オーシャは双子だったのだ!
「メイ」と名乗る双子の姉は自分がインダーラを殺したと言う。夢なのだが、そのあまりの生々しさにオーシャは確信する。双子の姉は生きている…。配信前はメイという少女が主人公という情報が飛び交っていただけに、この事実には驚いた。混乱するオーシャは、ヨードとジェキ・ロン(ダフネ・キーン)を連れたマスター・ソルと再会するのだった。
一方、メイが尋ねたのは謎の男。赤いライトセーバーを操るこの男はこう言ってみせる。「ジェダイは武器では死なない。アコライト(侍者)なら武器をもたずにジェダイを殺せる。彼らの夢を殺せる」。果たしてこの男の正体は?彼がメイにフォースを教えた者なのか?
ここでちょっとチェックしておきたいのが“アコライト”の意味。簡単に言ってしまえばキリスト教の司祭の補佐役のことなのだが、どうもここではシスの弟子的存在のような印象。シスの弟子といえば、これまでは「アプレンティス」と呼ばれていたが、「アコライト」になると弟子というよりもその上の存在?また「アコライトなら武器をもたずにジェダイを殺せる」という意味は?メイがインダーラを殺したのはナイフだったから、まだアコライトと呼べるまで成長していないということ?うーん、気になりまくりだ!