【ネタバレレビュー】3話はどうなる?衝撃の展開に謎が深まる「スター・ウォーズ:アコライト」初回&2話を徹底考察!
実写版では初登場となった「スター・ウォーズ」キャラクターも!
ここで、クリエイターとキャスティングに触れよう。本シリーズを牽引しているレスリー・ヘッドランドはNetflixのドラマシリーズ「ロシアン・ドール:謎のタイムループ」で注目されたフィルムメーカー。本作では脚本、監督、原案、エグゼクティブ・プロデューサーとまさに八面六臂の大活躍。さらに彼女、レズビアンであることを公表していて、「スター・ウォーズ」シリーズでLGBTQの女性が重要なポストに就いたのは初めてだという。これも、このシリーズで“初”というチャレンジが多いひとつの理由なのかもしれない。
注目すべきキャスト陣も紹介。オーシャ/メイの運命の双子を演じるのは『ハンガー・ゲーム』(12)や『ディア・エヴァン・ハンセン』(21)のアマンドラ・ステンバーグ。オーシャを支えるマスター・ソル役に抜擢されたのは韓国のスター俳優イ・ジョンジェ。「イカゲーム」でエミー賞の主演男優賞をアジア人として初めて受賞しハリウッド進出を果たしたことになる。アジア人であることも手伝ってか、ジェダイのコスチュームがお似合いだ。そして、インダーラには「マトリックス」シリーズ(99~22)でお馴染みのキャリー=アン・モス。華麗なアクションを見せてくれる。
キャラクターでは、「ロシアン・ドール:謎のタイムループ」のレベッカ・ヘンダーソン演じるジェダイ・マスター、ヴァーネストラ・ロウ。彼女も本やコミックには登場していたが実写版では初めてであり、本やコミックと重なるキャラクターは、少なくともこの第1シーズンでは彼女だけだという。ムチ状に変化する紫色のライトセーバーを使うことで人気の高いキャラクターだ。ちなみにヘンダーソンはショーランナーのヘッドランドのパートナーでもある。
もう一人、『LOGAN/ローガン』(17)で強烈な印象を残したダフネ・キーンが演じるジェダイ・パダワンのジェキも要チェックの存在。彼女は6つの角が特徴的なエイリアン、シーリンと人間のハーフで、実はヘッドランドのキモ入りキャラクター。この種族は『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還(エピソード6) 特別篇』(97)のジャバの宮殿のマックス・レボ・バンドの1人として登場したのが実写版で初だが、主要キャラクターとしての登場は今回が最初。活躍が期待できるキャラクターと見た!
怒涛の展開を見せた2話までで明らかになったのは、オーシャとメイ、共に強いフォースを持つ双子の女性がジェダイ殺人事件のカギを握っていること。2人の過去と、マスター・ソルを筆頭とする“光”のジェダイがどうかかわっているのか?さらに、メイの標的とされる4人のジェダイが揃ったものの、すでに2人は亡き者に。彼らは抱えていた秘密は?もう登場しないのか?
そして、本作の大きなテーマとなっている、ダークサイドの“闇”の誕生とはメイを指しているのだろうか?それとも…?まもなく配信される3話が気になって仕方がない!
文/渡辺麻紀