全面封鎖された都庁前で、渡辺謙が走る!「TOKYO VICE Season2」1990年代の東京を再現した大規模ロケに潜入
都庁通りを全面封鎖して、1990年代の東京を完全再現
同シーンでは都庁通りを大胆に封鎖し、50台にも及ぶ車を並べて渋滞を表現。車の準備は、朝の3時から始められたという。「TOKYO VICE」といえば、当時の街並みやヒットソング、ファッション、カルチャーなど目や耳からも1990年代に没入できるシリーズだが、渋滞に並んだ車も現在は珍しくなったセダン車を中心に、スカイラインやBMWなど、1990年代の道を走っていたモデルがズラリ。
なんとこの車は、エキストラが持参したものだそう。さらに車のなかにいる人だけでなく、歩道を行き交うエキストラも1990年代のファッションに身を包むなど、彼らの厚い協力があってこそ完成したシーンだ。エグゼクティブ・プロデューサーのプールは「『TOKYO VICE』はすべて細かいところまで、その時代に合わせています。当時はなかったようなデジタルの看板などが映り込んだ場合は、VFXで消すことになります」とコメント。様々なアイデアを込めて、都庁通りを1990年代の東京として再現した様子は圧巻。ぜひ列をなした車にも目を凝らしながら、警察、そしてヤクザにとっても激動となった時代に飛び込んでほしい。
都庁通りを全面封鎖して行う大規模なロケは『翔んで埼玉』(19)以来、今作が2度目とのこと。ロケーションスーパーバイザーの相川真範によると、「監督から『東京のアイコニックとも言える場所を映したい』という話があり、プロデューサー陣とも相談しながら、東京で一番映える道であり、護送車が走っていてもおかしくない道。加えて、1990年代の東京にも見える場所をセレクトしました」とあらゆるポイントを押さえた、都庁通りが今回の撮影場所に選ばれた。エグゼクティブ・プロデューサーのプールは「物語の舞台である1990年代に、都庁が完成していてよかった」と笑顔を見せつつ、「こんなに壮大なアクションシーンをできたことは、僕にとっても自慢です」と誇らしげ。エグゼクティブ・プロデューサーのアレックス・ボーデンも「今日はとても特別な日になりました」と切りだし、「都庁通りを封鎖して大規模な撮影ができるなんて、夢のようなこと。都知事や都庁関係者の皆さんのバックアップがあって叶えられたことです」と感謝しきりだ。
日曜日に敢行された撮影では、もちろん新宿の街を訪れる人々も通行していたが、ダイナミックなロケに周囲も足を止めて驚きの表情を見せていた。そんななか「東京ロケーションボックス」を始めとするスタッフは「こんにちは」と笑顔で声がけをしながら、街の人々を進行方向へと案内。あらゆるスタッフが、街の人にとっても気持ちよく、安全に撮影が進むようにと心がけながら仕事に励んでいた。