“音楽”と劇場環境は相性抜群!『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』異例づくめの首位スタートのワケ
『コードギアス』『違国日記』など新作3タイトルも初登場
さて、ここからはランキングのほかの作品にも目を向けていこう。前々週はシリーズ最高興収の更新、前週はシリーズ初の観客動員1000万人超えと毎週話題づくめの『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』は、公開9週目にして順位をひとつ上げて2位にランクイン。
週末3日間の成績は動員が11万9000人、興収が1億7000万円とそろそろ落ち着いてきたようにも見えるが、1位の『ぼっち・ざ・ろっく! Re:』との差は決して大きくはない。累計成績は動員1025万人、興収146億円を突破しており、まだ順調にその数字を積み上げている最中だ。
また前週2位だった『帰ってきた あぶない刑事』は週末3日間で動員10万4000人、興収1億4800万円をあげ3位となり、累計成績では興収10億円というヒット映画の基準を突破した模様。そして前週1位に初登場を果たした『マッドマックス:フュリオサ』(公開中)は一気に3ランクダウンの4位となったが、週末3日間で動員8万8000人、興収1億5300万円を記録。累計成績では動員38万人、興収6億円を超えている。
他にも3本の新作タイトルがトップテン入り。7位には「コードギアス」の新作アニメ12話を全4幕に分けて上映する『コードギアス 奪還のロゼ 第2幕』(公開中)が、9位にはヤマシタトモコの人気コミックを新垣結衣と早瀬憩のダブル主演で映画化した『違国日記』(公開中)が初登場。
さらに「FIBA バスケットボールワールドカップ2023」でバスケットボール男子日本代表が繰り広げた激闘を記録した『BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち』(公開中)が10位にランクインした。
以下は、1~10位までのランキング(6月7日〜6月9日)
1位『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』
2位『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』
3位『帰ってきた あぶない刑事』
4位『マッドマックス:フュリオサ』
5位『劇場版ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』
6位『映画 からかい上手の高木さん』
7位『コードギアス 奪還のロゼ 第2幕』
8位『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』
9位『違国日記』
10位『BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち』
今週末は、『君の膵臓をたべたい』(17)の月川翔監督が大泉洋を主演に迎え、娘のために人工心臓を作ろうと立ち上がった家族の実話を描いた『ディア・ファミリー』(6月14日公開)、“空想の友だち”と少女の心の交流を描いたファンタジー『ブルー きみは大丈夫』(6月14日公開)などが公開を控えている。
文/久保田 和馬