圧倒的なスケールはこうして作られた!リピーター続出の『マッドマックス:フュリオサ』を4つの“数字”で徹底解剖
“200”名のエキストラと“200名”のスタントマンが命がけ!
ガスタウンでの暴動シーンやディメンタス支配下でのシーンに出演したエキストラの数はおよそ200名。またバレットファームでフュリオサと警護隊長のジャックが物資を取引する場面では、149名のエキストラが出演。他にも多くのシーンで多数のエキストラが活躍し、CGでは得られないリアルな群衆シーンが実現した。
また、スタント部門では200名近い演者が投入され、スタントパフォーマーは最年少が18歳、最年長はなんと83歳。“行くあてのない潜伏”シーンでは78日間で197カットを撮影し、このシーンだけで52名のスタントパフォーマーが固有の人物を演じている。バイクや車両による激しいアクションなど、まさに命がけの実写スタントが数多く取り入れられており、彼ら一流スタントパフォーマーたちのおかげで迫力満点のシーンが誕生したといっても過言ではないだろう。
“145”台の車両が荒れ果てた地を駆け抜ける!
そして「マッドマックス」サーガといえばなんといってもバイクや車!劇中には145台もの車両が登場し、ウォー・タンクやシックス・フットなど車型は35台、そしてバイク型は全部で110台。ジョージ・ミラー監督が「車両は人物を表している」と述べているように、それぞれの車両には独自の特徴が。例えばウォー・タンクはKenworth 900シリーズを改造したものであり、その外装にはステンレススチールとクローム仕様に。
一方、ディメンタス将軍のチャリオットはRotec R2800航空用エンジンをベースに作られたバイク部分とBMW R18を使用した“馬”部分から構成されているなど、規格外の発想から生み出されたMADな車両たちが、映画の魅力にブーストをかける。激しい追跡劇や戦闘シーンは、個性的なデザインと性能を持つ多彩な車両群のディテールからも目が離せない。
通常の字幕版に加え、日本語吹替え版やIMAX、4D、Dolby Cinema、そしてScreenXと、さまざまなフォーマットで上映されている『マッドマックス:フュリオサ』。劇場でそれぞれのフォーマットの違いを楽しみながら、細部までこだわり抜かれた世界観を何度も繰り返し堪能しよう!
文/久保田 和馬