ヨン・サンホ×アルフォンソ・キュアロン、「イカゲーム」×フィンチャー!?韓国コンテンツと大物監督がNetflixで続々タッグ!
「新感染」シリーズを生みだし、近年は「地獄が呼んでいる」や「寄生獣 -ザ・グレイ-」などNetflix作品でその異才ぶりを発揮し続けるヨン・サンホ監督が、またもやNetflixとタッグを組み、2022年に発表した自身のウェブトゥーン「Revelations」の映画化に挑むことが発表された。
『Revelations』は、それぞれの信念によって突き動かされる牧師と刑事を描いた物語。地方の小さな町で教会を運営する牧師のミンチャンは、ある日教会にやってきた男が自分の息子を誘拐した犯人であるという神の啓示を受け報復を試みる。一方、刑事のヨンヒは、凶悪な事件に巻き込まれて命を落とした妹の幻影に悩まされながら、誘拐事件の犯人とミンチャンを追っていく。
ミンチャン役を『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』(17)や『梟ーフクロウー』(22)のリュ・ジュンヨルが演じ、ヨンヒ役には『名もなき復讐』(16)や「愛してると言ってくれ」(ディズニープラスで配信中)のシン・ヒョンビン。脚本は、ヨン・サンホ監督と共に原作コミックを手掛けたチェ・ギュソクが担当する。
そして製作総指揮として、『ゼロ・グラビティ』(13)と『ROMA/ローマ』(18)で2度のアカデミー賞監督賞に輝くアルフォンソ・キュアロンが参加。ヨン・サンホ監督は「数々の傑作で知られるアルフォンソ・キュアロンは、私に大きな影響を与えてくれた監督です。彼と一緒に『Revelations』をかたち作れるこの機会をとても楽しみにしています」と期待を寄せている。
韓国コンテンツとNetflix、そしてハリウッドを牽引する大物監督のタッグは『Revelations』以外にも。2021年に全世界で社会現象を巻き起こし、今年中にシーズン2の配信が控えている「イカゲーム」のアメリカリメイク版を、『Mank/マンク』(20)や『ザ・キラー』(23)でNetflixと組んだデヴィッド・フィンチャー監督が手掛ける可能性があると一部で報じられている。
その報道によると、2021年ごろからリメイクに向けて取り掛かっていたフィンチャー監督は、現在も別のプロジェクトと同時並行でその準備を進めているとのこと。脚本家として「ユートピア 〜悪のウイルス〜」のデニス・ケリーが招集されたとも伝えられているが、Netflix側は噂に過ぎないと報道内容を否定しているようだ。
『パラサイト 半地下の家族』(19)がアカデミー賞を制する快挙を成し遂げて以降、映画やドラマシリーズ問わず勢いが増すばかりの韓国コンテンツ。今回のような強力タッグは今後もさらに増えていくことだろう。それぞれの作品から届けられる続報を楽しみに待とう!
文/久保田 和馬