デップーとウルヴァリンの因縁の原点はここに…!?いまこそ観直したい『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』の激闘
破天荒なお調子者デッドプールと、闘志みなぎる武闘派ウルヴァリン。マーベルが誇る超個性派ヒーローがそろってMCU初参戦!マーベル・スタジオ最新作『デッドプール&ウルヴァリン』が7月24日(水)に公開される。見た目はもちろん、性格から戦い方までまったく違う2人だが、どちらも「ウェポンX」の被験者という兄弟のような存在だ。そんなデップーとウルヴァリンがスクリーンで顔を合わせるのは実に15年ぶりのこと。2人の記念すべき初共演作『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(09)を振り返ってみたい。
『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』にデッドプールが登場していた…!?
『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』は、『X-MEN』(00)からスタートした「X-MEN」シリーズのスピンオフ。優れた身体性や攻撃力、再生能力を持って生まれたヒュー・ジャックマン演じるローガンが、ストライカー大佐(ダニー・ヒューストン)率いるミュータント部隊、チームXでアダマンチウムの骨格を得るウルヴァリン誕生編だ。本作でウルヴァリンの行く手を阻むヴィランが、ストライカーが生みだした最強のミュータント、デッドプールことウェイド・ウィルソンだった。
超絶剣技とマシンガンジョークが持ち味(?)のデッドプール
本作のウェイドはチームXの切り込み隊長で日本刀の使い手。降りそそぐマシンガンの銃弾を二刀流で切り刻む、「ルパン三世」の石川五ェ門も真っ青な超スゴ腕の剣豪なのだ。ただし五ェ門と真逆のおしゃべり野郎で、相手構わずオレ様口調で自慢話をしゃべくりまくるのが難点。ミッション中も無駄口ばかりで、ストライカーから「黙っていれば完璧な戦士なのだがな」と苦言を呈されてしまうほど。そんなウェイドを、のちにデップーが当たり役になるライアン・レイノルズが楽しそうに演じている。
実はレイノルズは『ブレイド3』(04)で組んだデイヴィッド・S・ゴイヤー監督と、本作以前から「デッドプール」の映画化を構想。その流れで『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』にデップー役で出演することになったのだ。ちなみに、脚本上でのウェイドのセリフは“ジョークをまくし立てる”としか書かれていなかったため、レイノルズが自らセリフを執筆したという。本作のデップーはただ強くてうざいだけでなく、無数の言語が話せることからナイジェリアの小さな村でストライカーの通訳を担当。まさかの博識ぶりも披露した。