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【ネタバレレビュー】“光”と“闇”の表裏を真っ向から描いた「スター・ウォーズ:アコライト」最終話、シリーズを揺るがすフィナーレへ

コラム

【ネタバレレビュー】“光”と“闇”の表裏を真っ向から描いた「スター・ウォーズ:アコライト」最終話、シリーズを揺るがすフィナーレへ

最終話にふさわしい圧巻のバトル!そして衝撃のフィナーレへ

オーシャと入れ替わったメイ
オーシャと入れ替わったメイ[c] 2024 Lucasfilm Ltd.

オーシャとカイミール、ソルとメイがそれぞれ向かったのはブレンドク。ほぼ毎回、激しいバトルシーンが用意されているのも本作の特徴の一つだが、今回はブレンドクで2つのバトルが同時進行する。一つはメイとオーシャ、もう一つがソルとカイミール。オーシャの言葉から、彼女がなぜジェダイ・オーダーを去ったのかが明らかになる。「メイを憎んで、ママの死を嘆き続けた」からジェダイを失格になったのだ。メイを憎んだのは、彼女の放った炎が母親を死なせたと思っていたからなのだが、メイの告白で実はソルが母親を殺したことが明らかになる。

大小のセーバーを駆使したカイミールのアクションシーンは壮観!
大小のセーバーを駆使したカイミールのアクションシーンは壮観![c] 2024 Lucasfilm Ltd.

一方、バトルを続けるソルとカイミールはまさに互角のパワー。カイミールの赤いライトセーバーが大小2つに分れ、まるでブーメランのようにソルを襲う!この機能も初めてだが、それ以上に驚かされるのはそのあと。ソルが実は母親殺しの真犯人だったことを知ったオーシャが、彼のライトセーバーを手にするとカイバークリスタルの色が、あたかも出血したかのように赤く染まりだす。さらに、フォースの力のみでソルを殺してしまうのだ!カイミールが自分のアコライト(侍者)に求めていた「武器なしでの闘い」をメイではなくオーシャのほうが実行してみせたことになる。もちろん、シリーズファンならもう一つ、弟子が師匠を手にかけるというジェダイの影の慣例(?)にも着目しなければいけない。


マスターであるザ・ストレンジャーに、武器を使わずにジェダイを殺害するよう命じられていたメイ
マスターであるザ・ストレンジャーに、武器を使わずにジェダイを殺害するよう命じられていたメイ[c] 2024 Lucasfilm Ltd.

放心状態となったオーシャにカイミールが近づくと、彼女は拒否するようにライトセーバーを振りかぶってみせるが…みるみるうちに、ブルーのセーバーはレッドへと変化。シスのブレイドが赤いのは、カイバークリスタルがダークサイドのフォースによって破壊されたからだが、それを映像で表現したのは初めて!つまりこれも、物事の二面性。正義はずっと正義ではなく、それを行う者の心の変化によって違う顔を見せるということ。ジェダイもシスに転向する可能性は決して少ないわけではないと言っているのだ。

それにしても本作は、死亡者が驚くほど多い。第1話の冒頭でインダーラが殺されたことを皮切りに、トービン(ディーン=チャールズ・チャップマン)、ケルナッカ(ヨーナス・スオタモ)ときて、ジェキ・ロン(ダフネ・キーン)とヨード(チャーリー・バーネット)も殺され、最後にソル…。復讐譚だとはいえ、メインのキャラクターがこれだけ死ぬシリーズも珍しいのではないか。

若きジェキ・ロンなど、多くのジェダイが犠牲となった本シリーズ
若きジェキ・ロンなど、多くのジェダイが犠牲となった本シリーズ[c] 2024 Lucasfilm Ltd.
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