想像を遙かに超える仰天のサプライズが用意された『デッドプール&ウルヴァリン』など週末観るならこの3本!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
想像を遙かに超える仰天のサプライズが用意された『デッドプール&ウルヴァリン』など週末観るならこの3本!

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想像を遙かに超える仰天のサプライズが用意された『デッドプール&ウルヴァリン』など週末観るならこの3本!

週末に観てほしい映像作品3本を、MOVIE WALKER PRESSに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!
週末に観てほしい映像作品3本を、MOVIE WALKER PRESSに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!

MOVIE WALKER PRESSスタッフが、いま観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する連載企画「今週の☆☆☆」。今週は、破天荒なヒーロー、デッドプールの活躍を描くシリーズ第3弾、2007年に放送されたテレビアニメ「モノノ怪」の劇場版、倉田保昭&ブルース・リャン共演のアクション映画の、様々な戦いを描く3本。

2大ヒーローの夢の競演が魅せる、特盛りお祭り映画!…『デッドプール&ウルヴァリン』(公開中)

【写真を見る】デッドプール&ウルヴァリンが世界の命運をかけた壮大なミッションに挑む!?(『デッドプール&ウルヴァリン』)
【写真を見る】デッドプール&ウルヴァリンが世界の命運をかけた壮大なミッションに挑む!?(『デッドプール&ウルヴァリン』)[c] MARVEL 2024

20世紀FOX製作で展開していたマーベルの人気アメコミキャラ、デッドプールを主人公としたシリーズ第3作目にして、MCU移籍第1弾となる作品。同じく20世紀FOX製作の「X-MEN」シリーズのメインキャラクターであるウルヴァリンも復活を果たし、デッドプール役のライアン・レイノルズとウルヴァリン役のヒュー・ジャックマンの公私ともに仲がいい2大スターが主演する、型破りのヒーローアクション大作。

自分の住む時間軸が消失するという危機に陥ったデッドプールは、愛する人々を救うためその鍵を握るというウルヴァリンと出会い、世界を消失から救う時空を越えた戦いに挑む。デッドプールとウルヴァリンというビッグネームの夢の競演をさらに盛り上げるべく、公開前からかつて活躍していたヒーローやヴィランの再登場が告知されていた本作は、ファンの想像を遙かに超える仰天のサプライズを数々用意。20世紀FOXが送りだしてきたマーベルコミックスを原作とした映画シリーズに対する大きなリスペクトが込められた作劇は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)や『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(22)の感動を思い出す。情報量マシマシの特盛りお祭り映画なので、二度、三度と劇場に足を運んで、さまざまな要素を楽しみまくってほしい。(映画ライター・石井誠)

和ホラーを再構築した“ネオ妖怪退治”絵巻…『劇場版モノノ怪 唐傘』(公開中)

魂を揺さぶる“救済“の物語を描く『劇場版モノノ怪 唐傘』
魂を揺さぶる“救済“の物語を描く『劇場版モノノ怪 唐傘』[c]ツインエンジン

2007年にフジテレビで放送されたアニメ「モノノ怪」シリーズ最新作。CGと和紙を組み合わせた独特なテクスチャ、浮世絵や屏風絵を展開した絵巻もののようなオリジナリティあふれる描写、そして、いわゆる妖怪に新解釈を与えたミステリアスな展開と、独自の視点による妖怪退治ものとしてコアなファンを生んだ同シリーズ。初の劇場版となる本作は、大奥を舞台に豪華絢爛な世界を極彩色で描き、そのきらびやかさと華やかさは、スクリーンでこそ観る価値がある。一つ目でベロを出し下駄を履いた一本足という、いわゆる“唐傘”の固定概念を覆す描写は、斬新で目を見張るものがある。

ストーリーは大奥という現代社会の縮図で、蓄積された女の情念が悲劇を引き起こすというもの。大御所声優、小山茉美が演じる御年寄の歌山と、いまをときめく2大声優、黒沢ともよ、悠木碧が務める新人女中による、女のバトルは様々な意味で注目。また、モノノ怪を祓う“薬売り”も新たに神谷浩史がCVを務めたことで、ミステリアスでクールな魅力が倍増した。和ホラーを大胆かつスタイリッシュに再構築した、“ネオ妖怪退治”絵巻。(ライター・榑林史章)


会話するようにアクションが繰り広げられる…『帰って来たドラゴン 2Kリマスター完全版』(公開中)

“和製ドラゴン“こと倉田保昭出演の香港クンフー映画『帰って来たドラゴン 2Kリマスター完全版』
“和製ドラゴン“こと倉田保昭出演の香港クンフー映画『帰って来たドラゴン 2Kリマスター完全版』[c]1974 SEASONAL FILM CORPORATION All Rights Reserved.

78歳の現役アクション俳優、倉田保昭の代表作。倉田は1971年に単身香港に渡り、香港映画界で活躍したパイオニア。1974年公開の本作を引っ提げ、凱旋。宣伝マンの仕込みで、“和製ドラゴン”と名付けられた。題名とニックネームを見ると、倉田が主役と思う人がほとんどだろうが、主役のドラゴン役はブルース・リャンで、倉田は敵役。しかし、このあざとい題名とニックネームが功を奏し、大ヒット。70〜80年代の宣伝マンは知恵を絞って、頑張っていたと感心する。

失礼ながら、ストーリーはあってなきのごとくだが、アクションが卓越している。ワイヤーアクションもCGもないなか、全て己の肉体を使って表現。まるで会話するようにアクションが繰り広げられる。倉田は50数年のキャリアで、ケガらしいケガは1度もしたことなかったそうだが、本作では1か月以上、むち打ち症に苦しんだ。渾身のアクションは一見の価値ありだ。(映画ジャーナリスト・平辻哲也)

映画を観たいけれど、どの作品を選べばいいかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考にお気に入りの1本を見つけてみて。

構成/サンクレイオ翼

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