「美とはなにか」を巡るドラマと大人のラブストーリー『海の沈黙』ポスタービジュアル&予告映像
倉本聰原作&脚本、若松節朗監督、本木雅弘主演の『海の沈黙』が11月22日(金)より公開となる。このたび、本作のポスタービジュアル、予告映像が解禁となった。
「前略おふくろ様」や「北の国から」、「やすらぎの郷」など数々の名作を手がけてきた倉本が長年にわたって構想し、「どうしても書いておきたかった」と語る渾身のドラマを、『沈まぬ太陽』(09)や『Fukushima 50』(20)などを手がけた若松がメガホンをとる本作。孤高の画家、津山竜次を本木が演じ、小泉今日子、中井貴一、石坂浩二、仲村トオル、清水美砂、菅野恵、萩原聖人、村田雄浩、佐野史郎、田中健、三船美佳、津嘉山正種らが共演する。
世界的な画家、田村修三(石坂)の展覧会で大事件が起きた。展示作品のひとつが贋作だとわかったのだ。連日、報道が加熱するなか、小樽で女の死体が発見される。この2つの事件の間に1人の男が浮かび上がる。それは、かつて新進気鋭の天才画家と呼ばれるも、ある事件を機に人々の前から姿を消した津山だった。かつての津山の恋人で、現在は田村の妻である安奈(小泉)は北海道へ向かう。もう会うことはないと思っていた津山と安奈は小樽で再会をはたす。しかし、病が津山の身体を蝕んでいた…。
このたび、本作のポスタービジュアルが解禁となった。ポスタービジュアルに写るのは、本木演じる、ある事件を機に人々の前から姿を消した孤高の天才画家、津山の姿。贋作事件をきっかけに、かつての恋人、安奈との再会によって物語が展開していく。「あなたのぬくもりを覚えていた」とキャッチコピーが、緊迫のドラマ、深遠な愛、痛切な人間模様を想起させる。
あわせて予告映像も解禁に。津山に長年仕える謎のフィクサー、スイケン(中井)、贋作事件を追う美術鑑定の権威、清家(仲村)、全身刺青の女、牡丹(清水)ら豪華キャスト演じるキャラクターたちが登場。北海道、小樽を舞台に「美とはなにか」を巡る緊迫のドラマと、大人のラブストーリーが描きだされる。
残り少ない時間のなかで津山はなにを描くのだろうか?なにを思うのか?彼が秘めていた想いをぜひ劇場で目撃してほしい。
文/鈴木レイヤ