龍馬だけじゃない!“明治維新の先駆者”吉田松陰の生き様に注目

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龍馬だけじゃない!“明治維新の先駆者”吉田松陰の生き様に注目

NHKの大河ドラマ『龍馬伝』が始まり、坂本龍馬や明治維新に再びスポットが当たっているが、今年生誕180周年、維新思想の先駆者として知られる吉田松陰の存在も忘れてはならない。『獄(ひとや)に咲く花』(4月より全国公開。山口、福岡県のみ2月6日より先行公開)は、30歳で没した吉田松陰の短い生涯をひとりの女囚の目を通して描いた作品だ。

1830年に長州藩士の家に生まれた松陰は、1853年にペリーが浦賀に来航すると、龍馬と同じく西洋の先進文明に心を打たれる。翌年、再び来航したペリー艦隊に密航を企てるも、計画は失敗し、故郷で幽閉の身に処される。そこで、私塾「松下村塾」を開き、木戸孝允、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文らを育てていた松陰だが、1858年に幕府が日米修好通商条約を締結したことを知るや、討幕を表明。老中首座の暗殺を計画し、野山獄に送られて処刑されてしまう。

いわゆる志なかばで散った不遇の幕末武士で、その先駆的な思想から、松陰は明治維新の精神的指導者、理論者として多くの人々に影響を与えた。明治維新のスターである坂本龍馬に比べれば随分と地味な印象だが、龍馬の活躍も松陰が作った下地があってのものだったのだ。

劇中ではそんな松陰が野山獄に収監されていた執念の日々が描かれる。表舞台で輝いた龍馬もいいが、吉田松陰の“陰”での輝きにも注目だ。【トライワークス】

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