クセ強な詐欺師大集合!『カメ止め』上田慎一郎が仕掛ける『アングリースクワッド』に期待が高まる理由

コラム

クセ強な詐欺師大集合!『カメ止め』上田慎一郎が仕掛ける『アングリースクワッド』に期待が高まる理由

映画へのたゆまぬ情熱で走り続けてきた、上田慎一郎監督待望の長編映画!

37分ワンシーンワンカットのゾンビ映画と思いきや、一転、その挑戦的映画を裏で支えるスタッフたちのドタバタ劇をメイキングタッチで活写し、観客の度肝を抜いた大ヒット作『カメラを止めるな!』(以下、『カメ止め』)。あれから7年、一躍脚光を浴びた上田監督は、慢心することなく、人のため、自分のために、とにかく走り続けた。

『カメラを止めるな!』で一躍脚光を浴びた上田慎一郎監督
『カメラを止めるな!』で一躍脚光を浴びた上田慎一郎監督[c]2024アングリースクワッド製作委員会

コロナ禍の悪しき影響を受けたクリエイター、俳優たちをサポートするため『余命10年』(22)、『正体』(24)の藤井道人監督、『幼な子われらに生まれ』(17)、『一月の声に歓びを刻め』(23)の三島有紀子監督と共に短編映画製作プロジェクト「DIVOC-12」を立ち上げたり、映画スタジオ「PICORE」を設立し、第76回カンヌ国際映画祭「#TikTokShortFilm コンペティション」最高賞グランプリ受賞した『レンタル部下』(23)などTikTok向けのショートフィルムを制作したり、その精力的な活動はとどまることを知らず、ついには、『カメ止め』公開前に企画されていたという最新作『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』をオールスターキャスト大集結で完成させた。

 元役者でどんな人物にもなれる白石美来(森川葵)や、闇金の五十嵐ルリ子(真矢ミキ)など曲者ぞろい!
元役者でどんな人物にもなれる白石美来(森川葵)や、闇金の五十嵐ルリ子(真矢ミキ)など曲者ぞろい![c]2024アングリースクワッド製作委員会

さかのぼれば『カメ止め』の試写を観た、『Winny』(20)や『ゾッキ』(20)を手掛けるプロデューサーの伊藤主税から、「君とやりたい企画がある」と声をかけられたのが最初のきっかけ。同作が大化けしなかったら、ここまで大規模なプロジェクトにはならなかっただろう。まさに、自ら作りだした“映画人生のどんでん返し”が奇跡の1本を生みだしたのだ。

詐欺師たちはいかにして出会ったのか?前日譚ドラマでさらに楽しめる!

11月22日(金)本編の劇場公開に先駆け、岡田演じる氷室マコトをはじめ、詐欺師たちの過去が明かされるオリジナル・スピンオフドラマ「アングリースクワッド Episode ZERO」(全3話/1話無料)が11月14日(木)よりLemioにて独占配信される。舞台は、映画で実行される復讐計画の3年前、氷室、どんな役にもなれる元役者の白石美来(森川)、強靭な肉体の当たり屋である村井竜也(後藤)は、どのようにして出会い、精鋭詐欺集団“アングリースクワッド”を結成したのかが描かれる。

ある日、白石の美人局を仕掛けられた氷室だったが、実はある計画のため、借金取りに追われていた白石を仲間にしようと接近したのだ。俳優志望だった白石は、闇金と手を組む悪徳芸能事務所の社長、渡麗華(清水美砂)から搾取されいまの状況に陥ってしまっていた。氷室は渡を詐欺にかけ、渡の脱税金2億円を奪い取る計画を持ち掛ける。渡らの非道さに嫌気がさしていた借金取りの村井も仲間に加わり、3人は渡に「架空の海外作品」への出資詐欺を仕掛けるのだが…。


“アングリースクワッド”の面々は、10億円をだまし取ることができるのか!?
“アングリースクワッド”の面々は、10億円をだまし取ることができるのか!?[c]2024アングリースクワッド製作委員会

映画だけでは描ききれない詐欺師たちの過去をえぐり、詐欺師ではなく、一人の人間としての魅力も見えてくる前日譚として併せて観れば、より登場人物たちへの感情移入でき、さらに本編が味わい深いおもしろくなること必至!映画公開前にチェックし、『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』に備えてほしい。

文/坂田正樹


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