世界中を魅了!観ればあなたも“心にモアナチャージ”!その理由を専門家たちに聞いてみた「突き進むことも素敵だけど、時には迷ったっていい」
モアナと美しい神秘の海へ!生命力あふれる海の世界に没入する
少女モアナが故郷を離れ未知の世界を旅する本シリーズの大きな魅力が、美しく神秘的な映像群。どこまでも広がる水平線、真っ青な空に雲が浮かんだ開放的な自然描写に心癒やされた人も多いだろう。精神科医で心理学的アプローチを駆使した映画評論でも知られる名越康文は、前作のクライマックス、生命を司る女神テ・フィティの描写について「溶岩の女神が冷めて全体が緑に覆われていく様は、太古の地球に命が芽吹き繋がっていくことを象徴的に描いていました」と指摘し、女神の全身に生命があふれていく幻想的な映像に心癒やされたと振り返る。
壮大な自然描写のほかにも、巨大なジンベイザメと遭遇したり竜巻の襲来、深海に沈んだ島の捜索など前作を超える体感的映像を満載した今作。「ビリギャル」の著者として知られる坪田塾の塾長・坪田信貴は、美しい映像が高揚感をかき立てるという。「映画の鮮やかな映像美と波音や風の音に包まれた世界観は、心理的に心地よさと冒険への高揚感を同時に与え、観る者をまるで自分自身が冒険しているかのように引き込む力があります」。
デジタルを核にアーティスト、メディア研究など多角的に活動している落合陽一は、本作を「コンピュータグラフィックスの可能性を極限まで追求した映像詩」と形容。「砂、液体、風、髪の毛、草、光、といった自然の要素が、生き生きとしたレンダリングによって、その技術的な困難さを微塵も感じさせないほど自然に融合している。それぞれの要素が有機的に絡み合い、映像と音楽のグルーヴが画面全体に広がり、観る者を深い没入感へと誘う」と称賛した。そんな映像群をより体感的に味わえる、IMAX、ドルビーシネマ、さらには4DXやMX4Dなどラージフォーマットでも上映されている。
ディズニーヒロインのなかでも別格!等身大の主人公に共感必至
モアナはどんな困難にも立ち向かう芯の強さや純真さ、誰とでもオープンに接する親近感が魅力。名越康文が「モアナは村長の娘ですが、憧れを抱かせるというより、私たちに近く感情移入しやすいヒロイン」というように、彼女は歴代ディズニーヒロインのなかでも共感度が高いキャラクターのひとりである。坪田信貴は、人は安定した環境好むいっぽう未知の世界への渇望を抱えているとしたうえで「モアナは、安心できる故郷にとどまる選択肢を持ちながらも、未知の海へと踏み出す勇気を見せます。その姿は、視聴者に自己の可能性を探る勇気を思い出させ、深い共感を呼び起こします」と彼女に惹かれる理由を分析する。
ベストセラー作家の乙武洋匡は、モアナが“優等生”ではないことが魅力だという。「主人公がなんでもできる万能タイプなら、きっとここまで共感することはできないように思います。等身大の主人公だからこそ、私たちは『それなら自分も』と勇気をもらえるのではないでしょうか」。
マーケッターとしてトレンドや若者たちの行動に詳しい牛窪恵はモアナの強さに触れ「彼女のパワーや行動力、純粋な思いにふれるだけで、『大丈夫、壁もギャップもきっと乗り越えられる!』と元気になれる」と賛辞をおくる。SNSで200万人を超えるフォロワーを持つ現役保育士のてぃ先生も「モアナたちの諦めない姿を見ていたら、勇気をもらうのと同時に、思わず涙が溢れていました」と感動を隠さない。
「尾木ママ」として多くのメディアで活躍している教育評論家の尾木直樹は、モアナに自分を重ねることで得るものがあるという。「人は映画を観る時、誰かに自らを投影し様々な情緒的体験をする。本作を観終わった時、皆さんはどんな感情に包まれるだろう」とモアナのエールを受け止めてほしいと語った。
そんな成長したモアナの心情の変化がエモーショナルに綴られた「ビヨンド ~越えてゆこう~」など劇中で流れるパワフルな楽曲に観客は気持ちを乗せられ、モアナが歌いだすメッセージから「明日から頑張ってみよう」という活力をもらえるはずだ。