世界中を魅了!観ればあなたも“心にモアナチャージ”!その理由を専門家たちに聞いてみた「突き進むことも素敵だけど、時には迷ったっていい」
個性豊かな仲間たちが登場!チームの絆に学びがある
前作ではひとりで海へと船を出したモアナ。本作で彼女は伝説オタクの青年モニ、天才肌の船大工の少女ロト、料理番の老人ケレという個性的な仲間と旅立った。はじめは気持ちがかみ合わなかったメンバーが、一つにまとまり困難に立ち向かっていく。名越康文が「モアナの役割はバラバラになったものをつなぐこと。縁の下の力持ちです。海の民をつなぐため海に出る第2作でモアナはさらなる真価を発揮します」というように本作で彼女は“導く者”になり、やがてすベての海をつないでいく。
リーダーとしてひとり奮闘していたモアナが、みんなの協力で目的を果たす姿にてぃ先生は「突き進むことも素敵だけど、時には迷ったっていい。頑張ることも大切だけど、頼ることも忘れちゃいけない」と力説。牛窪恵はそんなモアナの活躍は現代に生きる私たちが学ぶことがあると感じたようだ。「ジェンダー、世代、覇権、国境…たとえどんな壁やギャップがあっても、私たちが『自然や地球に生かされている』との根源は同じ。世界中で分断や格差が問題視されるいま、モアナはつねに仲間や海を愛する澄んだ心で、『互いに分かり合うこと(相互理解)』を目指す」。
様々な選択に迷う現代社会に生きる私たちに勇気をくれる…モアナのエールで越えてゆこう!
モトゥフェトゥ島に続く海の道しるべを見失ったモアナは、旅の途中でミステリアスなマタンギから「進むべき道はひとつではない」とアドバイスを受ける。モアナはそれをヒントにやがて目的の島を見つけ出す。自分を信じて進めば間違った道はないと体現したモアナの姿は、日々様々な選択に迷う私たちにきっと勇気をくれるはず。独自の子育て術で日本中のママから支持されているコミュニティーマネージャー山崎洋実は、そんなモアナの柔軟性に希望を感じたという。「“道はひとつじゃない!”私の心に響いたこの台詞。人生は色んな決断の連続。出来れば間違いないたくないし、正しい道を進みたい。私たちは失敗を恐れるから。でも、人生で唯一の正しい道などないのだから」。てぃ先生も「小さな出来事、思いがけない出会い、そんな一つ一つの“点”が、やがて希望に満ちた明るい“線”に変わっていく。モアナたちの描く線に世界中の人が元気をもらえる」と解説。乙武洋匡は「迷いや葛藤にこそ、この映画の魅力が詰まっている」とモアナの旅路を称えた。
尾木直樹はモアナがいまの時代を生きるためのヒントを教えてくれると結ぶ。「つらいことがあっても心が折れず、自分は乗り越えられるはずだ、と思える力=レジリエンスは、予測不能な未来を生きていく上で必要不可欠であり、モアナの強力な“武器”でもある。成長とともに不安や葛藤を抱えながらも、自ら道を切り拓き、多様な仲間とともにしなやかに逆境を乗り越えていく物語は爽快の一言。非認知能力や感情表現が豊かなモアナは、SNS時代を忙しなく生きる私たちに『目に見えないもの』の力を改めて教えてくれる」。
南国の小さな島を舞台に、純真無垢なヒロインが人々をひとつにつなぐという使命を背負い奮闘する『モアナと伝説の海2』。大自然の中で繰り広げられる手に汗握る大冒険、美しい海を全身で浴びるような映像体験、そして胸に響くミュージカルナンバーの数々で、日常を忘れ思い切り“心にモアナチャージ”してみるのもいいだろう。