『リアル・ペイン』などサーチライト4作品がそれぞれノミネートを獲得!
ここからは複数の作品で多くのノミネートを獲得したスタジオをチェックしていこう。毎年賞レースを賑わせてくれるサーチライト・ピクチャーズからは、一挙に4作品が主要部門でノミネートを獲得。
ジェシー・アイゼンバーグが監督と主演を務めた『リアル・ペイン~心の旅~』(2025年1月31日公開)が作品賞(ミュージカル・コメディ部門)ほか計4部門に。ティモシー・シャラメがボブ・ディランを演じる『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(2025年2月28日公開)が作品賞(ドラマ部門)など3部門にノミネート。また『憐れみの3章』(24)からはジェシー・プレモンスが主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)に、『ナイトビッチ』からはエイミー・アダムスが主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)にそれぞれノミネート。
サーチライト・ピクチャーズ作品を含むウォルト・ディズニー・カンパニー系列の作品は、他部門でも台頭。アニメーション作品賞にはピクサーの『インサイド・ヘッド2』(24)と、現在世界中でメガヒットを記録中の『モアナと伝説の海2』(公開中)がノミネート。昨年新たに創設された興行成績賞には『インサイド・ヘッド2』と『デッドプール&ウルヴァリン』(24)、『エイリアン:ロムルス』(24)の3作品が候補入りを果たした。
またテレビ部門でも、プライムタイム・エミー賞で歴史的快挙を成し遂げたFX作品「SHOGUN 将軍」(ディズニープラスにて独占配信中)が作品賞(ドラマ部門)に加え、主演男優賞(ドラマ部門)に真田広之、主演女優賞(ドラマ部門)にアンナ・サワイ、助演男優賞に浅野忠信がノミネート。そのほかにも「一流シェフのファミリーレストラン」(ディズニープラスにて独占配信中)などがノミネートされており、映画とテレビ両部門あわせてディズニー系列は35ノミネートを獲得している。
一方、Netflixオリジナル作品は映画部門では『ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない!』(2025年1月3日より独占配信)のアニメーション映画賞のみにとどまったが、テレビ部門では「イカゲーム」シーズン2(12月26日より独占配信)が作品賞(ドラマ部門)にノミネートされたほか、「私のトナカイちゃん」(独占配信中)や「リプリー」(独占配信中)など、計24ノミネートを獲得。なお、オリジナル作品ではないが『Emilia Perez』は北米でNetflix提供のもと劇場公開されている。
12月に入ってから全米各地の批評家協会賞が発表されるなど、本格化している映画賞レース。そのなかでも重要な一戦となる「第82回ゴールデン・グローブ賞」は、現地時間2025年1月5日(日)に授賞式が行われる。続報に乞うご期待!