“超実写版”『ライオン・キング:ムファサ』は3位スタート!絶好調の『モアナと伝説の海2』と相乗効果なるか
『忍たま』は4位、『聖⭐︎おにいさん』と『【推しの子】』は?
4位に初登場を果たしたのは、1993年にNHKでテレビアニメの放送が開始されて以来、実写映画やミュージカルなど様々なメディアミックスが展開してきた「忍たま乱太郎」シリーズの13年ぶりの長編アニメ映画作品となった『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』(公開中)。
全国328館で公開を迎え、初日から3日間で動員18万4000人、興収は2億6300万円を記録。先行上映を含む累計成績では動員19万8000人&興収2億9500万円と、興収3億円到達も目前。配給元の松竹の発表によれば、初日の興収は他の作品を上回っているようで、それだけ「忍たま」ファンの熱量の高さをまざまざと窺うことができよう。
2011年に公開された前回の長編アニメ映画の最終興収はすでに上回っており、近年の日本のアニメ映画の傾向を踏まえると、リピーター戦略でさらなる伸びも見込める。12月27日(金)からは入場者プレゼント第2弾として、描き下ろしイラストカード(全2種)の配布も決定している。強力な上位3タイトルと共に、年末年始を牽引することになるだろう。
過去にテレビアニメ化もされた中村光の人気ギャグ漫画を、福田雄一監督と松山ケンイチ&染谷将太のタッグで実写化した2018年の配信ドラマの劇場版『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~』(公開中)は6位にランクイン。
そして7位には、社会現象を巻き起こした原作:赤坂アカ、作画:横槍メンゴの人気コミック「【推しの子】」の実写化プロジェクトの劇場版となる『【推しの子】-The Final Act-』(公開中)が初登場。11月下旬にAmazon Prime Videoでドラマシリーズが配信されており、今回の劇場版はその続編。このように有料サービスでの配信ドラマと劇場版が連動する試みは、今後増えていくのだろうか。
以下は、1~10位までのランキング(12月20日〜12月22日)
1位『はたらく細胞』
2位『モアナと伝説の海2』
3位『ライオン・キング:ムファサ』
4位『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』
5位『劇場版ドクターX』
6位『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~』
7位『【推しの子】-The Final Act-』
8位『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』
9位『正体』
10位『クレイヴン・ザ・ハンター』
今週末は、日本発のゲームから生まれた人気キャラクターを主人公にした「ソニック・ザ・ムービー」シリーズの第3弾『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』(12月27日公開)、「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の200年前の物語を描く神山健治監督の長編アニメーション『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』(12月27日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬