イ・ジョンウン、パク・ソンフン、イ・ドンフィ…2025年期待のバイプレイヤー俳優を韓国ライターが一挙紹介!

コラム

イ・ジョンウン、パク・ソンフン、イ・ドンフィ…2025年期待のバイプレイヤー俳優を韓国ライターが一挙紹介!

世界で活躍してきたトップモデルは女優としての存在感も半端ない!チャン・ユンジュ

『ベテラン2(原題:베테랑2)』の日本公開が待ち遠しい
『ベテラン2(原題:베테랑2)』の日本公開が待ち遠しい[c]2024 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved.

ベテラン』(15)の冒頭で印象的な飛び蹴りを披露する刑事ミス・ボン役で映画デビューしたチャン・ユンジュ。韓国を代表するトップモデルとして活躍し、バラエティ番組の常連でもある彼女は、ここ数年、俳優としての存在感を増している。「涙の女王」ではキム・スヒョン演じる主人公の姉役。実話をもとにした『市民捜査官ドッキ』(24)では、主人公の同僚で、かなり強引に中国での捜査に同行する女性に扮した。抜群のプロポーションと、のんびりしたキャラクターを生かしたコミカルな演技で他の人が真似できないポジションを確立しつつある。
(ライター・佐藤 結)

近作では『三姉妹』(22)のアルコールに溺れる三女、『市民捜査官ドッキ』(24)のラ・ミラン演じる主人公を助ける友人役で印象的だったチャン・ユンジュだが、なんと言っても俳優デビュー作『ベテラン』(15)のミス・ボン役が強烈なインパクトで記憶に残っている。オープニングでファン・ジョンミンと共に繰り広げた胡散臭いカップルの掛け合いは爆笑ものだ。2024年は同作の9年ぶりの続編『ベテラン2(原題:베테랑2)』が韓国で公開され、ミス・ボン役を続投。ファン・ジョンミンやオ・デファンら凶悪犯罪捜査班を演じたメンバーとパワーアップされたチームアクションを披露しているので、その姿を日本のスクリーンで早く観たい!
(エディター・細矢草平)

どんな役でも恐ろしいほど完璧にこなす!“カリスマ俳優”の代名詞、イ・ソンミン

いつも圧倒的な演技を見せてくれるイ・ソンミン
いつも圧倒的な演技を見せてくれるイ・ソンミン[c]2023 PLUS M ENTERTAINMENT AND TWIN FILMB.A. ENTERTAINMENT ALL RIGHTS RESERVED.

演技派俳優の代名詞ともいえるイ・ソンミン。「財閥家の末息子~Reborn Rich~」や『対外秘』(23)で見せた恐ろしいまでの熱演は、彼の底力を改めて感じさせた。「刑事ロク 最後の心理戦」シリーズなど、主演作も多いので“バイプレイヤー”と呼ぶのは少し気がひけるが、『ソウルの春』(24)の冷静沈着な陸軍参謀総長役をはじめ、どんなジャンル、どんな役柄でも最高の演技を見せるのがイ・ソンミンらさといえるだろう。
(ライター・佐藤 結)

あの小憎らしいエリート弁護士が、人間味あふれるイケメンに大変身!チュ・ジョンヒョク

独特な髪形も違和感なし
独特な髪形も違和感なし[c] 2024 NK CONTENTS AND MOCUSHURA INC. ALL RIGHTS RESERVED.

大ヒットドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で日本でも知られるが、2024年は映画『ケナは韓国が嫌いで』(日本公開は2025年3月7日)と『ラブ・イン・ザ・ビッグ・シティ(原題:대도시의 사랑법)』で新たな魅力を見せてくれた。「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」では潔癖なエリート弁護士で、いちいちウ・ヨンウ(パク・ウンビン)の足を引っ張る小憎らしい存在だったが、『ケナは韓国が嫌いで』では、あっけらかんと大雑把に見えて人間味を感じさせるジェイン役を好演した。ジェインは主人公ケナ(コ・アソン)がニュージーランドで出会う青年で、共に成長していく。チュ・ジョンヒョクは実際にニュージーランドに留学経験があるそうで、そのせいもあってかナチュラルな演技だった。『ラブ・イン・ザ・ビッグ・シティ』では特別出演で出番は少しだが、主人公ジェヒ(キム・ゴウン)の元恋人でタトゥーイストの役を演じ、独特の外見でインパクトは絶大だった。ドラマ「正直にお伝えします!?」でも主演級の活躍を見せ、2025年はTBSの新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」で日本ドラマに初出演し、期待が高まる。
(ライター・成川 彩)

長いセリフを早口で飛び出すのが特技!“第2の全盛期”を迎えたハン・ソナ

元気はつらつなイメージで愛されているハン・ソナ
元気はつらつなイメージで愛されているハン・ソナ[c]LOTTE ENTERTAINMENT

映画『パイロット(原題:파일럿)』で主演チョ・ジョンソクに勝るとも劣らないテンションで盛り立てたのは、主人公ジョンウ(チョ・ジョンソク)の妹ジョンミ役を演じたハン・ソナ。アイドルグループSecretの元メンバーだ。彼女ならではの独特のキャラクターが話題を集めたのは、ドラマ「酒飲みな都会の女たち」のヨガインストラクター役で、一見清楚な見た目がどっこい、究極の楽観的で破天荒なキャラクターに圧倒された。長いセリフも早口でスラスラと留めなく飛び出すのは、彼女の最大の武器だ。ジョンミ役も同じ路線で、ジョンウの女装もビューティーユーチューバーのジョンミのアイディアだ。ドラマ「遊んでくれる彼女」では元ヤクザのボス、ジファン(オム・テグ)が恋に落ちるキッズ動画クリエイターのウナ役で主演。持ち前の明るさで、これまで強面の役が多かったオム・テグのラブリーな側面を引き出し、話題を集めた。アイドルから女優に転身し、“第2の全盛期”を迎えている。
(ライター・成川 彩)

演技の幅が広すぎる!次は何を見せてくれるのか、わくわくさせてくれるイ・ジョンウン

イ・ジョンウンの演技はいつもすばらしい
イ・ジョンウンの演技はいつもすばらしい[c]2024 Disney and its related entities

話題作に欠かせぬ名バイプレイヤーの1人とはいえ、2024年の活躍は半端なかった。「今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー~」から「誰もいない森の奥で音もなく木は倒れる」と来て、「Missナイト & Missデイ」では、本来20代の就活女子ながら昼間は50代の中年女性に化すというラブコメに主演。さらに「トランク」では金髪頭の謎な隣人役。どれも秀逸だったが、「照明店の客人たち」の演技は別格。生死の境を彷徨う娘を救おうとする母親役だが、圧巻の演技にKOされた。今年は「天国より美しい(原題:천국보다 아름다운)」で大御所女優キム・ヘジャ、ソン・ソックと共演。何を見せてくれるのか、期待値が上がる。
(ライター・前田かおり)

“ラスボス”にも“普通のおっさん”にもなれる!カメレオンぶりがすごすぎるユ・ジェミョン

数々の名作に出演してきたユ・ジェミョン
数々の名作に出演してきたユ・ジェミョン[c]EVERETT/AFLO


梨泰院クラス」のラスボス、長家の会長役で知られるユ・ジェミョン。ゴマ塩頭の強面が強烈な印象を残したために、「秘密の森~深い闇の向こうに~」のエリート検事役や「花郎<ファラン>」の護衛とは同一人物とは思えず。数々の作品で驚きの化けっぷりを見せるが、「NO WAY OUT:ザ・ルーレット」の凶悪犯役は必見!凄まじい鬼畜ぶりに秒で卒倒。そんな彼が1月10日公開の『劇映画 孤独のグルメ』に出演。釜山で井之頭五郎(松重豊)のサバの食べっぷりに感心する韓国入国審査官役と化している。超フツーのどこにでもいるおっさんと化す。ここまでのカメレオンぶり、日本俳優にいるかな?
(ライター・前田かおり)


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