2025年の海外ホラーは“続編”がトレンド!『ミーガン』『ラストサマー』『28日後…』など注目フランチャイズが目白押し
19年ぶりの「ラストサマー」、14年ぶりの「ファイナル・デスティネーション」も!
近年のホラーフランチャイズを大いに盛り上げているのは、1990年代から2000年代に大旋風を巻き起こした人気シリーズのリブート作品。例えば2026年2月にリブートとしては3作目、通算7作目の公開が控えている「スクリーム」シリーズは、現代の若手キャストとオリジナルキャストの共演で話題を集め大ヒットを記録した。
2025年も懐かしのタイトルが久々にスクリーンに帰ってくる。その一つが、「スクリーム」シリーズのケヴィン・ウィリアムソンが脚本を手掛け、同シリーズとともに1990年代後半の青春スラッシャージャンルを牽引した「ラストサマー」シリーズの19年ぶりの正統続編だ。4人の高校生が交通事故を起こし、被害者の死体を隠して事件を隠蔽。それから1年後、彼らのもとに次々と恐怖が忍び寄るというストーリーで、1作目のヒットを受けて2作目が製作。8年のブランクをあけて製作された『ラストサマー3』(06)は、正統続編でありつつもキャストや設定が一新されていた。
今回製作されるタイトル未定のリブート版は、2作目から直接続いているストーリーが展開するといわれており、オリジナルキャストであるジェニファー・ラブ・ヒューイットとフレディ・プリンゼ・Jr.の出演も明らかになっている。『サムワン・グレート 〜輝く人に〜』(19)のジェニファー・ケイティン・ロビンソン監督がメガホンをとり、現在撮影中。北米の公開予定は7月18日(金)だ。
2000年に1作目が公開され、2025年で誕生から25周年を迎える「ファイナル・デスティネーション」シリーズも、14年ぶりの最新作『Final Destination: Blood Lines』が待機。大きな事故を免れた人々を不可解な死の連鎖が襲う同シリーズでは、これまで飛行機事故からハイウェイ、ジェットコースター、サーキット場、吊り橋まで様々な事故が描かれ、そしてシリーズを追うごとに死の描写も凄惨に。MCU版「スパイダーマン」のジョン・ワッツが脚本に加わった最新作はどんな作品になっているのか。続報に注目しておきたい。
ほかにも、ソリッド・シチュエーション・スリラーというジャンルを確立し、2010年に一度シリーズに幕を下ろした後2017年に再始動した「ソウ」シリーズの11作目となる『Saw XI』が年9月26日(金)に北米公開されることが決定。さらにダニー・ボイル監督とアレックス・ガーランドがタッグを組んだ『28日後…』(02)から始まったシリーズの18年ぶりの続編『28年後…』は2025年に日本公開されることが決まっている。どれも往年のホラー映画ファンにとっては楽しみなタイトルばかりだ。
“懐かしの”といえば、近年パブリックドメインとなった名作をホラーとして語り直すマッド・ホラー作品が連発しているが、その代表格の一つである「プー あくまのくまさん」シリーズを含む“プーニバース(Poohniverse)”が2025年に一気に拡大する。「ピーター・パン」を原典とした『Peter Pan's Neverland Nightmare』に、「バンビ」が原典の『Bambi: The Reckoning』、「ピノキオ」を原点とした『Pinocchio: Unstrung』。そして、複数のキャラクターが一堂に会するクロスオーバー作品『Poohniverse: Monsters Assemble』まで、すべて2025年の北米公開を予定している。
ホラーフランチャイズで大にぎわいの2025年のホラー映画界。各作品から届けられる日本公開・配信情報を待ちながら、観逃している過去作があったらいまのうちにチェックしておこう!
文/久保田 和馬