R2-D2、IG-11、SM-33…海賊から長老に家族まで「スター・ウォーズ」に登場するドロイドを集めてみた

コラム

R2-D2、IG-11、SM-33…海賊から長老に家族まで「スター・ウォーズ」に登場するドロイドを集めてみた

家族のような絆まで…ドロイドたちが歩む波瀾万丈な人生

●K-2SO
登場作品:『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

もともとは帝国軍が開発したドロイドだったK-2SO(『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』)
もともとは帝国軍が開発したドロイドだったK-2SO(『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』)[c]2025 Lucasfilm Ltd.

シリーズで主人公たちと絡むドロイドの多くは非戦闘タイプだったが、戦いのなかで頼れる仲間として活躍するタイプも登場するようになる。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(16)に登場したK-2SOはその代表的な存在だと言えるだろう。キャシアン・アンドーと行動を共にする形で登場したK-2SOは、元々は帝国軍に配備されていた監視や警備用のエンフォーサー・ドロイド。銀河帝国が法律上バトル・ドロイドの製造を禁止しているために、「警備用」となっているが実質的にはバトル・ドロイドであり、戦闘能力は高い。

K-2SOはキャシアンがそのドロイドのうちの1体のデータをフォーマットし、再プログラムして仲間として行動を共にしている。肩には帝国軍のマークが残されており、敵を欺くのにも重宝した。カーボプラスト合金製の堅牢なボディを持ち、惑星スカリフでの最終決戦では多数のストームトルーパーを相手に戦い、手に入れたデス・スター設計図の保管庫の場所を伝える活躍を見せた。再プログラムの影響からか、性格は独善的で自信家。デリカシーのない発言などが目立つ雰囲気となっていた。

●L3-37
登場作品:『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』

女性型ドロイドで、ランドの副操縦士L3-37(『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』)
女性型ドロイドで、ランドの副操縦士L3-37(『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』)[c]2025 Lucasfilm Ltd.

シリーズでは個性豊かなドロイドが多数登場するが、そのなかでも自己主張の強いタイプとしては、L3-37が挙げられるだろう。『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(18)に登場し、ランド・カルリジアンが所有していたころのミレニアム・ファルコンの一等航海士を務めた。女性プログラムとして創りだされ、制御ボルトから解放されたのをきっかけに自らを改造して二足歩行型の身体を手に入れ、さらに宇宙船のパイロットとして必要な航行データや操縦に関する知識を手に入れたという変わり種。

ドロイドながら独立心が強く、自由こそが究極の目的であるという感覚を持っている。銀河随一のナビゲーションデータベースを備えている。ランドやハン・ソロ、チューバッカらと惑星ケッセルでコアクシウム強奪作戦の手助けをするが、スパイス鉱山で奴隷として働かされるドロイドたちを解放しようとしてボディは破壊されてしまう。しかし、残されたデータはミレニアム・ファルコンのコンピュータに繋がれ、その一部として生き続けることになる。

●IG-11
登場作品:「マンダロリアン」

グローグーを抹殺する指令を受けていた賞金稼ぎのドロイド、IG-11(「マンダロリアン」)
グローグーを抹殺する指令を受けていた賞金稼ぎのドロイド、IG-11(「マンダロリアン」)[c]2025 Lucasfilm Ltd.

シリーズで最も波乱に満ちたドロイドと言えば「マンダロリアン」シリーズに登場したIG-11だろう。IGシリーズと言われるドロイドは、ボディガードや暗殺用として作られている。『スター・ウォーズ/帝国の逆襲(エピソード5)』(80)に登場した賞金稼ぎドロイドはIG-88と呼ばれていた。IG-11も同型のタイプで、賞金稼ぎギルドに従うようにプログラムされており、標的である子ども(グローグー)を殺害することを目的としていた。当初はグローグーを捜すという点では目的を一緒にしていたマンドーことディン・ジャリンと共闘。しかし、生け捕りにしようとするマンドーと殺害をしようとするIG-11は最終目的が違い、マンドーによって破壊されてしまう。

【写真を見る】賞金稼ぎが子守ドロイドとしてまさかの復活をしたIG-11(「マンダロリアン」)
【写真を見る】賞金稼ぎが子守ドロイドとしてまさかの復活をしたIG-11(「マンダロリアン」)[c]2025 Lucasfilm Ltd.

その後、アグノートのクイールの手で子守ロボットとして復活し、帝国残党からグローグーを守るために活躍。さらに、追い詰められたマンドーたちを救うべく自爆して活路を拓いた。のちに、残された部品から復活させるも元々のプログラムが起動してグローグーを殺害しようとしたため壊され、続いてはグローグーの歩行用ドロイドIG-12として生まれ変わる。マンダロア奪回の際にはグローグーの手足として使われたが最終的には再び破壊されてしまう。そして、マンドーが新たにIGユニットの頭部を手に入れたことで4度目の復活。最終的には惑星ネヴァロの保安官となった。まさに数奇な運命をたどったと言えるドロイドだろう。


●B2EMO
登場作品:「キャシアン・アンドー」

アンドー家の一員として仕えるB2EMO(「キャシアン・アンドー」)
アンドー家の一員として仕えるB2EMO(「キャシアン・アンドー」)[c]2025 Lucasfilm Ltd.

物語のきっかけとして主人公と出会い、行動を共にし続けるドロイドがいる一方で、長きにわたる付き合いから家族のような絆を築いているドロイドもいる。「キャシアン・アンドー」に登場したB2EMOをまさに家族のように信頼されたドロイドだった。キャシアンを育てたマーヴァ・カラーシ・アンドーとクレム・アンドー夫妻のために働く言語機能を持つ廃品回収支援ユニット。その形状から積極的に行動して冒険に役立つような存在ではなかったが、アンドー家においてはスクラップの牽引や通信の補助などを担い、時には話し相手にもなる存在で、家族の養子となったキャシアンにも協力的であった。

B2EMOは車輪を使って移動する(「キャシアン・アンドー」)
B2EMOは車輪を使って移動する(「キャシアン・アンドー」)[c]2025 Lucasfilm Ltd.

キャシアンが任務のために惑星フェリックスを離れる際にはひとり残されるマーヴァに寄り添う。マーヴァがキャシアンと再会することなく亡くなった際には、彼女の最後のメッセージを葬儀の際にホログラムで投影し、惑星フェリックスの住民たちを帝国に立ち向かわせるきっかけを作った。「キャシアン・アンドー」シーズン1の最後では、キャシアンと再会を約束し、フェリックスから撤退する人々と行動することを選ぶが、その別れ際もまさに家族同士の会話のようで印象的だった。

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