鬼才デヴィッド・リンチのカルト的名作が4Kリマスター版に!『ブルーベルベット』劇場上映決定
デヴィッド・リンチ監督の代表作『ブルーベルベット』(86)が4Kリマスター版になり、2月7日(金)より新宿シネマカリテにて限定公開されることが決定。キービジュアルと場面写真が解禁となった。
舞台は美しい田舎町ランバートン。平凡な大学生のジェフリー(カイル・マクラクラン)は、急病で倒れた父を病院に見舞った帰り道、家の近くの草むらで切断された人間の片耳を拾う。父親の友人であるウィリアムズ刑事(ジョージ・ディッカーソン)に耳を届けた時に、「この件には、これ以上深入りしないように」と忠告されるが、刑事の娘サンディ(ローラ・ダーン)から「キャバレーの女性歌手ドロシーが関わっているらしい」と聞く。異様な体験に強く魅了されたジェフリーは、真相を追って手がかりを探しにドロシー(イザベラ・ロッセリーニ)の留守宅にこっそりと忍び込み、犯罪と暴力、倒錯した愛欲が渦巻くアブノーマルな夜の世界へと迷い込んでいく。
鮮烈なエロスとバイオレンス、深い陶酔へ導くフェティッシュな映像美に魅入られる本作は、鬼才リンチ監督が悪夢的センスを開花させ、その名を不動のものとした代表作。「ツイン・ピークス」のマクラクランが好奇心から禁断の扉を開く無垢な主人公ジェフリーを演じ、妖艶なロッセリーニと怪優デニス・ホッパーも加わり、60年代のヒット曲「ブルーベルベット」の甘い歌声によってブリリアントな悪夢へと誘われていく。1986年のアメリカ公開時には、アートフィルムとしては異例のヒットを記録。全米映画批評家協会の最優秀作品賞を受賞したほか、アカデミー賞では監督賞にノミネートされるなど各国の映画祭で注目を浴び、リンチの名を世界に轟かせることとなった。
『ブルーベルベット 4Kリマスター版』を皮切りに配給事業への参入を決めたのは、新旧問わず映画ファンの心を鷲掴みにするヴィンテージTシャツの販売で知られるweber。今後も「独自の視点でセレクトした映画を劇場公開する」とのこと。
劇場限定デザインのTシャツが販売されることも決定。世界中を震撼させた衝撃のネオノワール・サスペンスを改めて体感してほしい。