実は絶妙に変化していた…!?出演映画のルックスでたどるジェイソン・ステイサム

実は絶妙に変化していた…!?出演映画のルックスでたどるジェイソン・ステイサム

「ワイルド・スピード」シリーズなどに出演してきたジェイソン・ステイサムの主演最新作『ビーキーパー』(公開中)。静かに養蜂を営むビーキーパー(養蜂家)が恩人の復讐のため立ち上がる本作は、たぎる闘志を胸に秘め戦う男を演じてきたステイサムの“ならでは”が詰まったハードアクションである。ステイサムと聞いてまず思い浮かぶのは、刈り込んだ頭に無精髭のあの面構え。しかしそのルックスは、作品によって微妙な変化を見せてきた。そこで歴代のルックスを振り返ってみたい。

恩人の復讐のため立ち上がるすご腕の工作員を演じた『ビーキーパー』
恩人の復讐のため立ち上がるすご腕の工作員を演じた『ビーキーパー』[c] 2024 Miramax Distribution Services, LLC. All Rights Reserved.

ステイサムのパブリックイメージを決定づけた『トランスポーター』(02)

ハイテク仕様のBMW735iを駆り、どんなヤバいブツでも運ぶプロの運び屋=トランスポーターの活躍を描く大ヒットシリーズ第1弾。南フランスの保養地ニースを拠点に活動するフランクは、美女が入れられた依頼品のバッグを開けたことから組織にねらわれてしまう。無口でダンディなプロフェッショナルという、ステイサムのパブリックイメージを決定づけた代表作。刈り込んだバズカットにうっすらと髭を生やしたワイルドなルックスも、これ以降定番になった。製作&脚本はリュック・ベッソン、監督を『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』(23)のルイ・レテリエが務めた。

どんなヤバいブツでも運ぶプロの運び屋を演じた『トランスポーター』
どんなヤバいブツでも運ぶプロの運び屋を演じた『トランスポーター』[c]Everett Collection/AFLO

若造感もたっぷりな『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(98)

モデルとして活躍していたステイサムの映画デビュー作。ロンドンの下町のチンピラ4人組が、イカサマ博打でマフィアから作った借金を返済するため、大麻の売人から金を盗み取ろうとする。監督はステイサムの盟友ガイ・リッチーでこれが第1回長編監督作。トリッキーなカメラワークと構成が楽しい、ハードな群像劇に仕立てている。ステイサムは主人公の仲間の一人ベーコンを演じており、きれいに髭を剃り上げ若造感もたっぷり。続くリッチーとのコンビ作で初の主演作『スナッチ』(00)ではアクションなし、スーツを着込んで闇ボクシングのプロモーターを渋く演じた。

きれいに髭を剃り上げ若造感もたっぷりな『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』
きれいに髭を剃り上げ若造感もたっぷりな『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』[c]Everett Collection/AFLO

少しだけ髪が長いベリーショート風の『ザ・ワン』(01)

マルチバースをテーマにしたジェット・リー主演のSFアクション。125の平行世界すべての“もうひとりの自分”を殺し全能の力を手に入れようとする男に、最後の1人となった自分が戦いを挑む。ステイサムの役は、主人公を追うなかでバディとなる多次元宇宙捜査局(MVA)の新米捜査官ファンチ。のちに『ローグ アサシン』(07)や「エクスペンダブルズ」シリーズで共演するリーとの格闘戦も楽しめる。本作や火星の保安官を演じた『ゴースト・オブ・マーズ』(01)、金と女に目がないプレイボーイの盗賊を演じた『ミニミニ大作戦』(03)あたりは少しだけ髪が長いベリーショート風が多い。

少しだけ髪が長いベリーショート風の『ザ・ワン』
少しだけ髪が長いベリーショート風の『ザ・ワン』[c]Everett Collection/AFLO


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