キャメロン・ディアスが10年ぶりにカムバック!セクシーかつキュートな魅力でハリウッドを席巻したスターの歩みを振り返る
キュート&セクシーな魅力を生かした『チャリエン』で一躍フィーバー
そんな彼女を語るうえで外せない代表作といえば、やはり『チャーリーズ・エンジェル』(00)だ。名作ドラマをマックG監督がリメイクした本作では、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューと共に、カッコよくてセクシーで強い女性エージェント“エンジェル”の一人に名を連ねている。
ワイルドなディラン(バリモア)、頭脳明晰なアレックス(リュー)と、それぞれキャラの立ったエンジェルのなかでディアスが演じたのは、朝っぱらからパンツ姿で踊りながらベッドを整えるような陽気でお茶目なナタリー。チャーミングな笑顔と振り切ったテンションの演技に加え、抜群のスタイルを生かした様々な七変化やクールなアクションまで、八面六臂の大活躍を見せた。
世界興収2億6000万ドルを叩きだした本作は、続編『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』(03)も制作。お色気やアクションを満載にパワーアップした同作でも、自らのチャーミングな魅力を存分に振りまいた。
強烈な悪女にも…コメディと並行しシリアス路線にも挑戦
その後も彼女の役者としての軸であるコメディを中心に出演作を重ね、ジュード・ロウとのカップリングが話題となった『ホリデイ』(06)やトム・クルーズ扮するスパイに振り回される平凡な女性像がかえって新鮮だった『ナイト&デイ』(10)、頭の切れる有能な秘書に扮した『グリーン・ホーネット』(11)など、興収2億ドル超えのスマッシュヒットを連発。2013年には最も稼いだ40代以上の女優となった。
コメディで変わらぬ魅力を放つ一方で『私の中のあなた』(09)、『運命のボタン』(09)などのシリアス路線の作品でも鮮烈な印象を残してきたディアス。特に『ギャング・オブ・ニューヨーク』以来のマーティン・スコセッシ監督作への出演が叶った『悪の法則』(13)では、悪徳実業家の愛人である魔性の女マルキナを好演。
肩越しに豹柄のタトゥーが入った魅力的なビジュアルと謎めいた雰囲気、恐ろしいことを言い放つ真顔の凄味など、人間としての良心が欠けたぶっ飛んだキャラクターを表現。フェラーリのボンネットに跨っての乱れっぷりなど体当たりの演技で新境地を切り開いた。