「自分とは異なる発想での映画化」「昔の自分を思い出す」…名曲から生まれた映画『大きな玉ねぎの下で』が“中高年”の心に刺さる理由とは?
原曲ファンも納得!歌詞を再現するシーンも満載
「ペンフレンド」を題材とした物語の大枠だけでなく、「青いインクが涙でにじむ」「大きな玉ねぎの下で初めて会える」「隣の空席」といった印象的な歌詞とリンクした細かな描写も満載で、随所に曲へのリスペクトが込められている本作。
これまで自分の頭のなかでイメージしていたような歌詞の映像化にはファンも「楽曲と映像がリンクしているところは、もうそれだけで胸いっぱい」(40代・女性)、「イメージの膨らませ方がすばらしい」(50代・女性)、「楽曲自体にストーリーがあるのに、それを上書きされても抵抗なく受け入れられる本作の出来栄えはお見事でした」(40代・男性)など大満足。
楽曲に忠実なシーンを盛り込むだけではなく、「飯島直子さんと江口洋介さんの起用もあの時代を思い出すベストセッティングです!」(50代・女性)とあるように江口洋介や飯島直子、西田尚美、原田泰造といったベテラン俳優の存在が作品に厚みをもたらし、失恋ソングとして描かれた楽曲の世界観を膨らませた点も高評価。下記のような言葉が飛び交っていた。
「歌詞の通りの部分ももちろんありますが、曲の行間を補うかのようなストーリーが秀逸です」(20代・男性)
「『大きな玉ねぎの下で』という曲を、いままでずっとせつない失恋ソングだと思っていたので、この映画を観て、こういう捉え方もあるんだということに気づかされました。脚本を手掛けた方の発想力に脱帽です。自分とは異なる発想で映画化してくれたこと、大変うれしく思いました」(40代・女性)
「歌詞の一つ一つを丁寧に解釈されているように感じ、思い描いた失恋ストーリーがいい意味で裏切られて、その先や新しいストーリーの展開にワクワクしました」(40代・女性)
「asmiさんのカバーバージョンもまた違った雰囲気ですてきです」(50代・女性)、「平成の爆風スランプと令和のasmi、両方のいいとこ取り」(30代・女性)と好評のasmiによるカバーに加え、重要なシーンで原曲も使用されており、劇中で繰り返し流れる楽曲の魅力を再認識したファンも多かったよう。
「想像以上にすてきな映画に仕上がっていてよかったし、なにより途中で流れるこの歌のすばらしさを再認識させてもらえて感動で胸が張り裂けそうでした」(50代・男性)
「帰ってからもう一度歌を聴き返しました。会いたい人への気持ちを素直に歌っているこの曲を改めて好きになりました」(50代・女性)
「もともと歌詞そのものにストーリー性があるので、曲を聴くだけでも情景が想像できましたが、映画として観たことで歌詞の場面がよりはっきりと思い描けるようになり、鑑賞後もしばらく頭から曲が離れませんでした」(50代・女性)
「大好きな名曲だけに二番出汁はいらないと思っていましたが、国産無添加の玉ねぎ100%スープくらい沁みる優しい味でした」(50代・女性)