「期待通り、ではなく期待以上」「涙が何度も何度も止まらない102分」…『野生の島のロズ』は泣ける!
先入観を乗り越えて、変化し、理解し合うことの大切さ
当初のロズはプログラムされたとおりに動こうとするが、動物たちから生きる術を学び、キラリを一人前にするためにも“プログラムを超える”決意をする。周囲にバカにされ、心が折れそうになりながらも飛行訓練に挑み続けるキラリ、狩るものと狩られるものの種族を超えて連帯し、大きなピンチを乗り越える動物たちの姿もまた、映画の枠に収まらず現代社会を生きる観客に大切なメッセージを伝えようとしている。
「この映画には様々な『超える』が描かれている。ロボットがプログラムを超えて愛を知ること、子が親を超え羽ばたくこと、自分の限界を超えること、対立を超え共に生きること。人間にもその可能性はある」
「子どもを育てる大変さ、諦めないことの大切さ、テクノロジーと自然の共存など、考えさせられるテーマが多いとてもいい映画でした」
「子どもやかつて子どもだった大人、これから親になる人、親になった人、親元から巣立った人。誰もが感動できる強度のある作品が生まれた!身を粉にして誰かを助けること、自分を受け入れること、その想いの尊さを全肯定する力作」
「思い込み、決まりごと、先入観から離れてみるのもアリなんだなって思わせてくれた」
感動させてくれるだけでなく、互いを想い合い、困難があっても諦めないことを教えてくれる『野生の島のロズ』は、人生を歩んでいくうえでの指針ともいうべき作品だ。最後に、これから本作を観る人に向けて、どんなところに注目してほしいかを紹介したい。
「ぜひ親子で観てほしいし、一人で観て号泣してもいい。親世代にも、子どもたちには育てられ、守られている当たり前さを受け取ってほしい」
「普段はなにも考えず遊び回っていた小2の息子が、ロズを見て『感動した…』と答えてくれました。この映画を通じて、息子の心の芽生えに立ち会えて私もさらに感動させられました」
「9歳の姪が号泣するほど感動していました!大人も感動できるすてきで温かい作品です」
「登場する動物みんなのクセが強くて笑ってしまいました。全世代の人が満足できる映画だと思います!」
「母、子、友だち、チーム、みんなの成長物語。緻密で迫力もあり、温かいアニメーションも圧巻。全世代関係なく家族みんなそろって観に行ってほしい」
心が芽生えたロズと彼女に見守られながら大きく飛び立とうとするキラリ、彼女たちを支え、支えられるユニークな動物たちの関係性にも注目の『野生の島のロズ』。観終わったあと、心がポカポカと温かくなるような感動のドラマを劇場で体感してほしい。
構成・文/平尾嘉浩