桜井亜美監督初長編作『パーフェクト・シェアハウス』佐々木ありさ、濱田龍臣らの演技が光る予告編映像

桜井亜美監督初長編作『パーフェクト・シェアハウス』佐々木ありさ、濱田龍臣らの演技が光る予告編映像

<キャストコメント>

●佐々木ありさ(凛役)

「この役をやるにあたって『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』という視覚障害者の方が案内してくださる純度100%の暗闇を体験し、全盲の方々にもいろいろ生活について教えていただく体験をしました。見えない世界が実はすごく豊かだということを全身で感じましたし、ガイドのみなさんもとても明るい素敵な方ばかりでお話できたことがとても嬉しかったです。この役と誠実に向き合いたいと強く思いました。この作品の台詞回しは桜井監督ならではの世界観に包まれていて、他の映画ではみたことがないものが多く、そういうところが私は好きですし、皆さんにどう受け取ってもらえるかが楽しみです」

●濱田龍臣(遣都役)

「映画のなかで凛が遣都に『人間は生きるために人であることをやめる瞬間がある』という言うシーンがあり、この言葉に僕自身はっとさせられました。自分を守るために自分を変える。その『変える』には色々な変え方があります。攻撃してくる人がいるからカラにこもったり、逆に放置されているからもっと表現をする方向に変わっていったり…。僕も役者として存在するために自分は色々形を変えているんだなと、この言葉で気付けました。この作品名には『パーフェクト』という言葉がついていますが、『完璧なシェアハウスってなんだろう?』と考えさせられますよね。完璧なんて無理ですし、完璧な人なんて世の中にはいません。けど、なぜこのタイトルがついているのか…、ということも、この映画を観る人に考えてほしいと思います」

●平井亜門(翔役)

「翔という役は、自分本来のキャラクターやいままで頂いた役とは全く違い、かなり影が濃いキャラクターです。これまではいい人の役が8、9割で、そろそろ影のある役柄もやりたいと思っていたので嬉しかったです。リーダー的立ち位置の動画ライブシーンと、徹底してネガキャラとなるシェアハウスでの日常シーンの落差をつけることによって、影と仮面の違いを生みだせるように意識して演じました。この映画は桜井亜美さんの書いた数少ないSFであり、同時にすごくピュアな恋愛ストーリーでもある、というところが大きな魅力になっていると思います。SFと純愛がしっかり溶け合っている物語に注目してほしいです」

●於保佐代子(芽衣役)

「芽衣と私は同世代で、仕事での人との向き合い方とは違う恋愛の向き合い方とのバランスに悩む感覚にとても共感しました。芽衣は医者を目指して子どもの頃から勉強一筋に打ち込んできた女性で、恋愛に溺れる経験は初めてです。そういう意味でもシェアハウスにいままで経験したことのない恋愛への期待を抱いていて。だから初めて人を好きになった時に、どうしたらいいか分かららない、けれどでも止められない芽衣の気持ちを、演じながらひしひしと感じて、つらいと思いました。ハウスのドクターとして診察をこなす自立した強いエリート女性としての部分と、恋愛で見せる依存的ですごく感情的な弱い部分の対比を監督とその都度相談してすり合わせしながらお芝居をしていきました」


文/鈴木レイヤ

作品情報へ

関連作品