ハッタリとIT技術で1兆ドルを稼ぐ!トリリオンゲーム社が仕掛ける大胆不敵なマネーゲームをプレイバック
稲垣理一郎原作、池上遼一作画による人気漫画を原作に、2023年にテレビドラマシリーズが放送された「トリリオンゲーム」が劇場版となって帰ってきた!テレビドラマ版に続いて原作者の稲垣が監修を手掛けた劇場版『トリリオンゲーム』(公開中)では、世界を覆すハッタリ男、ハルと気弱な凄腕エンジニアのガクが日本初のカジノリゾート開発に挑む姿を描くオリジナルストーリーが展開。本稿では、そんなハルとガクが起こした“トリリオンゲーム社“のこれまでをプレイバックしていく。
世界ナンバーワン企業の時価総額と同等の資産=1兆ドルを稼いでこの世のすべてを手に入れるべく、様々な事業に挑戦してきたハルこと天王寺陽(目黒蓮)とガクこと平学(佐野勇斗)。劇場版では、トリリオンゲーム社を日本トップクラスの大企業にまで成長させた2人が、日本初のカジノリゾート開発に挑む。次なるターゲットを世界一のカジノ王、ウルフ(石橋凌)に定めるが、その裏では2人の友情を引き裂く巨大な陰謀がうごめいていた…。
「トリリオンゲーム社」の始まり
ドラマのラストには日本トップクラスの大企業になったトリリオンゲーム社。しかしその始まりはハルとガクの2人だけ、アパートの一室からスタートした。
中学の同級生だったハルとガクは、日本最大のIT企業「ドラゴンバンク」の採用面接で再会。だが、内定を獲得したのは、天性のコミュニケーション能力とハッタリでその場を切り抜けたハルのみ。ガクは不採用となってしまった。そんな状況に納得できないハルは内定式の当日、ガクの豊富な知識とプログラミングスキルを見抜けなかったドラゴンバンクに見切りをつけ、内定を辞退。そこで、1兆ドルを稼ぐロードマップを描き、ガクに一緒に手を組まないかと誘ったのだった。
0からのスタート…「セキュリティチャンピオンシップ」で存在をアピール!
この時点で、事業内容もなにも決まっていない、知名度も資金もゼロの彼ら。起業資金を集めるべく、まず彼らが挑んだのは、世界トップレベルのハッカーが集まる大会「セキュリティチャンピオンシップ」だった。ここで2人は、桐姫ことドラゴンバンクの社長令嬢、黒龍キリカ(今田美桜)が「1億円の出資、51パーセントの株式」を提示したことを世間に知らしめるべく、その事実をチーム名に。桐姫よりも好条件の出資を取り付けるべく奮闘する。
決勝では、ハルの妨害行為が原因で集中攻撃を受けるが、全チームを罠にはめたことで形勢逆転し、見事優勝。ハルの行為が違反と見なされ、結果的にその権利を奪われるも、この時の2人の破天荒さに興味を持った者もいた。それが、ベンチャーキャピタルの社長、祁答院一輝(吉川晃司)。2人は彼から、「最初の1か月で売上300万円達成」を条件に、株式比率15パーセントで3000万円の出資を勝ち取った。
“ハッタリAI“を使って1か月で2000万円の売上を目指す!
念願叶って「株式会社トリリオンゲーム」を立ち上げた2人は、真面目すぎるがゆえに就活が全敗中の大学生、凜々(福本莉子)を代表取締役として迎え、オンラインショップ事業「ヨリヌキ」をスタートさせる。
この「ヨリヌキ」、AIがギフトをセレクトしてくれると言いつつも、実は人力でセレクトする“ハッタリAI“。AIキャラクター“トリンリン”として、凜々が丁寧に接客したところ、売上はうなぎ上りになっていった。そして1か月で目標の売上300万円を達成。次なるターゲットを、花屋チェーン会社「蜜園フラワー」の蜜園社長(余貴美子)に定める。ただ、ここで蜜園社長から出された条件は「1か月で2000万円の売上」という難題だった。
単価が安い花の売上をどうやって伸ばしていくか考えた末、ハルとガクは新宿歌舞伎町のホストクラブへ。フラワーギフトの最大市場である夜の町でホストになって、大勢のお客にAIショップ「ヨリヌキ」を利用してもらう作戦に出るのだが、初日からトラブル発生。ハルがナンバーワンホストのヒロト(黒羽麻璃央)に「自分が今月の売り上げトップになる」と挑戦状を叩きつける展開に発展してしまう…。そこからの奮闘劇は必見。蜜園社長からの難題に、どう応えるのか注目してほしい。