結婚30年目の佐々木健介&北斗晶が『35年目のラブレター』の夫婦愛に感銘!「自分たちとものすごく重なりました」

結婚30年目の佐々木健介&北斗晶が『35年目のラブレター』の夫婦愛に感銘!「自分たちとものすごく重なりました」

「35年目のラブレター、僕も書こうかな」(佐々木)

――お2人は手紙で気持ちを伝え合うことはありますか。

「会話が生まれる映画だと思います」と感想を口にした
「会話が生まれる映画だと思います」と感想を口にした撮影/杉映貴子

北斗「ありますよ。ただ私、テレビなどで『手紙を書いて、読んでください』と言われるのがとても苦手で。気持ちを伝え合うのも、『ありがとう』など短くてもいいから、心のこもった一言を書いた小さなメッセージカードで十分だなと感じています。健介も結婚記念日などには、『いつもありがとう』とカードをくれたり、ケーキを用意してくれたりします。ただ、私は自分の棺桶に入れてほしいものを集めるボックスを作っていますが、そこに最後のラブレターを入れられても読めるわけがないので。手紙じゃなくて、最期は耳元で言葉をささやいてほしいですね。私たちくらいの年齢になるとその時があと10年後、20年後なのか、もしかしたら5年後かもしれない。でもやっぱり、男の人が残されるのは心配です」

佐々木「僕たちは結婚30年目ですが、この映画を観ていて35年目にラブレターを書くのもいいなと思って。夜間中学の先生に励まされながら、保さんが必死になって字を書いている姿を見て、字を書いて気持ちを伝えるのっていいなと思いました。あと5年。やってみようかな」

北斗「毎年、2人で人間ドッグに行くようにしているんですが、とにかく健康に35周年を迎えられたらいいね」

――本作をどのような人に観てほしいと感じていますか。

「これからも、よろしくね」と笑い合った
「これからも、よろしくね」と笑い合った撮影/杉映貴子

佐々木「僕みたいに口下手な人、不器用な人にはぜひ観てほしいなと思います。保さんと皎子さんを見ていると、お互いへの愛情や想いをストレートに口にすることってとても大切だなと思いました。もし言えなかったことがあったとしたら、きっと後悔として残ってしまう。またパートナーはもちろん、保さんに文字を教えてくれた先生、保さんが働くお寿司屋さんの大将や、皎子さんのお姉さんなど、周囲で支えてくれる人や出会いの大切さを噛み締めるような映画で、人生というのは一人では生きていけないものだなと改めて感じました。(北斗に向かって)これからも、よろしくね」

――想いをきちんと伝えるというのは大事なことですね。保さんと皎子さんは、お互いに日々「ありがとう」という感謝の言葉を口にするところもとてもいいなと思いました。


笑福亭鶴瓶&原田知世が長年連れ添った夫婦の愛を体現した『35年目のラブレター』
笑福亭鶴瓶&原田知世が長年連れ添った夫婦の愛を体現した『35年目のラブレター』[c]2025「35年目のラブレター」製作委員会

北斗「奈良に住んでいる2人なので、方言で『ありがとうさん』と言うのがとてもいいですよね。『ありがとう』って照れ臭くて言えない時もあるかもしれないけれど、『ありがとうさん』ってなんだかとても言いやすい気がします。この映画はそんなことにも気づかせてくれるし、年齢や観る人によっていろいろな感想が出てくる映画だと思います。それこそがこの映画の一番いいところ。私たちぐらいの世代の人が観たら、保さんと皎子さんに自分たちを重ねて、夫婦で過ごす時間を大切にして、一緒に旅行に行きたいなと思うかもしれない。結婚したばかりの人や若い人たちが観たとしたら、今後どのように過ごすべきかという答えも見えてくるはず。私たちが映画を観終わったあとに『あそこのシーンはどう思った?』とセリフや展開についていろいろと話したように、会話が生まれる映画だなと思いました」

取材・文/成田おり枝

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