”ラブストーリー”の1.2位奪取は4年振り!『ファーストキス 1ST KISS』が首位返り咲き、中島健人主演『知らないカノジョ』は2位デビュー
ティモシー・シャラメ主演『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』が初登場!
2週連続で1位を飾っていた劇場版『トリリオンゲーム』(公開中)は、週末3日間で動員11万2000人、興収1億4500万円をあげて3位にランクイン。累計成績では大台の100万人を突破して105万人まで達し、累計興収も14億円を突破している。
ティモシー・シャラメ主演の『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(公開中)は4位に初登場。日本時間3月3日に発表された第97回アカデミー賞では惜しくも受賞に至らなかったが、アカデミー賞作品賞など8部門でノミネートされていた。伝説のアーティスト、ボブ・ディランの若き日をシャラメが演じた同作。第31回SAG賞(全米映画俳優組合賞)では主演男優賞を史上最年少で受賞し、若きボブ・ディランになり切るため5年間の準備期間に磨いた歌唱と演奏力も高評価を受けている。
1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルでディランが画期的なエレクトリック・ロックンロール・パフォーマンスで頂点を極めるまでが描かれている。メガホンをとったのは『フォードvsフェラーリ』(19)や『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(23)のジェームズ・マンゴールド監督が、サーチライト・ピクチャーズとタッグを組んだ。
5位には公開6週目を迎えた『アンダーニンジャ』(公開中)が、前週の9位から一気にジャンプアップ。前々回の当記事でも軽く触れた通り、出資元であるフジテレビで通常のCMが少なくなった代わりに同作の予告映像が頻繁に流れていること、その効果もあり、映画館に足を運びやすい1日のサービスデー(しかも土曜日)に選ばれたという可能性が高そうだ。この珍しい推移に、メガホンをとった福田雄一監督もXに困惑の投稿をするほど。累計成績では動員82万人&興収11億円を突破している。
そして公開7週目の『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』(公開中)は8位となり、累計成績で動員180万人&興収29億円に到達。10位の『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』(公開中)も累計動員187万人&興収28億円を突破しており、どちらも興収30億円が目前に迫っている。
第97回アカデミー賞で作品賞など主要5部門を制した『ANORA アノーラ』(公開中)も2月28日に公開を迎えたが、上映館数が決して多くない点とR18+であることが響いたのか、ランキング圏外からのスタートに。アカデミー賞での受賞効果で浮上することがあるのか、次週の推移に注目しておきたい。
以下は、1~10位までのランキング(2月28日〜3月2日)
1位『ファーストキス 1ST KISS』
2位『知らないカノジョ』
3位劇場版『トリリオンゲーム』
4位『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
5位『アンダーニンジャ』
6位『366日』
7位『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』
8位『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』
9位『野生の島のロズ』
10位『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』
今週末は、春休み映画の目玉である「映画ドラえもん」シリーズ第44作『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』(3月7日公開)、第97回アカデミー賞で衣装デザイン賞と美術賞の2部門に輝いた『ウィキッド ふたりの魔女』(3月7日公開)、笑福亭鶴瓶と原田知世が夫婦役を演じた『35年目のラブレター』(3月7日公開)が控えている。
文/久保田 和馬