『銀魂』続編では佐藤二朗が神楽に?「橋本環奈よ、神楽は俺に任せろアル」
累計発行部数が5100万部を超え「週刊少年ジャンプ」の看板作品として高い人気を誇る空知英秋の原作を「勇者ヨシヒコ」シリーズや『斉木楠雄のΨ難』(17)などで知られる、コメディ映画の奇才・福田雄一監督が堂々映画化した『銀魂』。予想を大きく上回る話題を集めた本作は、2017年の実写邦画でNo. 1となる興行収入38.4億円を記録。
それに留まらず、11月にDVD&BDがリリースされると、週間レンタルランキングで全ジャンルにおいて2週連続で1位を獲得。さらに日本を飛び出して、アジア屈指の映画大国・中国でも大規模公開され日本実写映画のオープニング新記録を樹立。この12月からは韓国でも公開されているのだ。
SFと時代劇がミックスされた混沌とした世界観に、人情や笑い、ド派手なアクションが繰り広げられる、てんこ盛りの痛快エンタテインメントとなった本作は、先日行われた「ブルーレイ&DVDリリース記念イベント」で、続編となる『銀魂 パート2』(仮)の製作決定が発表されたばかり。そして12月17日、幕張メッセで開催中の「ジャンプフェスタ2018」において、その続報が発表されたのだ。
ジャンプスーパーステージの「銀魂」ステージに登壇したのは、アニメ「銀魂」シリーズで主人公・坂田銀時の声を務める杉田智和、志村新八の声を担当している阪口大助、そして、神楽の声を務めている釘宮理恵の3名。彼らと来場者に向け、実写版で銀時を演じる小栗旬と、引き続きメガホンをとる福田によるビデオメッセージが流れ、発表された重大情報。
それはずばり、佐藤二朗の出演決定という、わざわざ発表されなくとも、福田監督の作品を知っている人ならばわかりきった情報だったのだ。ところが、それだけではない。前作で佐藤が演じた、銀時たちに立ちはだかる敵・高杉晋助(堂本剛)率いる攘夷過激派武装集団“鬼兵隊”の武市変平太ではない、別の役柄で出演するという、意味深な情報が明らかにされたのである。
とはいえ、映像内で福田の口から佐藤の出演が発表されると、場内は笑いで包まれ、小栗も思わず「いる?この情報?(笑)どうせこんなこったろうと思ったよ(笑)」と笑顔をこぼす。そして「“武市変平太は出ないけども、佐藤二朗は出る”というヒントで、何篇かを想像して頂けると非常にありがたいです」と福田は含みを持たせた。
そんな佐藤から、続編について、さらなる困惑をもたらすコメントが到着した。「続編決定の次に、俺の出演が発表されたという事実。ここから推察される答えはただ1つ。俺の役は間違いなく“神楽”だ」という謎の自信に満ち溢れている佐藤。「いいだろう。心の準備はできている。橋本環奈よ、神楽は俺に任せるアル」と、前作で神楽を体当たりで演じた橋本環奈を、神楽の台詞を真似しながら煽ってみせた。
さらに「前回、空知先生から『佐藤二朗だけは原作を知らずに自由にやってよい』とのお言葉を頂いたが、神楽を演じるならそうもいかないアル」と明かし「原作を熟読熟知し、原作ファンの皆様から“再現度、神”と言われたい」と、ほぼありえない大役にやる気満々の様子を見せた。
豪華キャストなだけでなく、全員の個性が強すぎた前作の中でも、爆発的な印象をもたらし、大きな反響を集めた佐藤。『銀魂 パート2』(仮)で彼はどんな役を演じるのか。続報に期待したい。『銀魂 パート 2』(仮)は 2018年夏に公開となる。
文/久保田和馬