岡田将生&木村文乃、主題歌アーティストのライブにサプライズ登場!「映画観なくても全部わかっちゃう」
直木賞候補にもなった柚木麻子の同名小説を映画化した『伊藤くん A to E』。本作の主題歌を歌う4人組ロックバンドandropのボーカル&ギター、内澤崇仁のインストアソロライブが10日にタワーレコード渋谷店で開催された。その会場に、ダブル主演を務めた岡田将生と木村文乃が登場するサプライズも!
本作は、昨年8月から放送されたドラマ版につづく恋愛ミステリー。容姿端麗だがモンスター級に痛い男“伊藤”に振り回される4人の女性たちの恋愛相談を新作のネタにしようと、巧みに彼女たちを誘導していく落ち目の脚本家・矢崎莉桜。そんな彼女の前に“伊藤”本人が現れるのだ。
発売されたばかりの新曲で、本作の主題歌でもある「Joker」を含む4曲を歌い上げた内澤の前に、まずは1月10日=“伊藤くんの日”にちなみ、andropでドラムを担当している“伊藤”彬彦が登場。気心知れた間柄らしいコミカルなやり取りでファンを沸かせるなか、和装に身を包んだ岡田と木村の2人が登場。会場は歓声に包まれ、さらに盛り上がりをみせた。
2人はこの日“伊藤くんの日”にまつわるイベントに相次いで登場。赤坂警察署で行われた110番大使の任命式&110番PR活動にはじまり、映画のロケ地となった渋谷区の田中千代ファッションカレッジで公開直前イベントを実施。
その締めくくりを飾る本ライブへのサプライズ出演に、andropのファンだと明かした木村は「ライブを頭から全部聴きたかったので、全部のイベントを早回しでやって来ました」とコメント。会場のandropファンから温かい拍手が贈られた。
岡田と木村の突然の登場に緊張して縮こまる内澤と伊藤。内澤は「Joker」の曲作りについて、「小説や脚本、ドラマを拝見させていただいた上で、伊藤くんのように無自覚で人を傷つけてしまうことが普段の生活でもあるなと思いながら書きました。伊藤くん目線でも、振り回されている女性たちからの目線でも共感できる歌詞にしたつもりです」と振り返った。
そんな彼らの曲に「すべて包んでくれるような曲なので、気持ちよく映画館から出られる」と感激しっぱなしの岡田は「自分が主演した映画の主題歌はずっと残っていく曲なのでうれしいです、本当にありがとう」とandropの2人に何度も感謝を伝えた。
木村も「この曲がなかったら映画を観終わったあとの気持ちも違ったと思う」と絶賛し、さらに「出演しているみんなの気持ちを代弁してくれているから、映画を観なくても曲を聴いたら全部わかっちゃうかも…」と呟き、会場の笑いを誘った。
取材・文/久保田和馬