ジョン・ウーにチェン・カイコーも!18年は巨匠たちが日本映画界に急接近!?
近年、ハリウッドでも大きな存在感を放つようになった中国出身の映画監督たち。スピード感満点のアクションから、心を打つ文芸映画まで、バリエーション豊かな中国映画を手掛ける巨匠たちが、18年は日本に急接近!?世界的な知名度を誇る2人の監督が日本の映画人とコラボした話題の2作品が、2月に立て続けに公開される。
ジョン・ウー監督の新作は、全編大阪ロケ!
1本目は、2月9日(金)公開の『マンハント』だ。チャン・ハンユーと福山雅治がW主演を務める本作は、『レッドクリフ』シリーズや『フェイス/オフ』(97)、『M:I-2』(00)などの作品で知られるジョン・ウー監督がメガホンをとったサスペンス・アクション。76年に高倉健主演で映画化された西村寿行の小説「君よ憤怒の河を渉れ」を、舞台を現代の大阪へ移して再映画化した。
製薬会社の顧問弁護士を務めるドゥ・チウ(チャン)はある日、社長秘書の希子(TAO)の死体の隣で目を覚ます。突如として殺人事件の被疑者となった彼は、何者かの罠だと気づき逃走。そんなドゥ・チウを大阪府警刑事・矢村(福山)は、部下と共に独自の捜査で追うことに。警察の捜査網をくぐり抜けていく被疑者に近づくほど、事件に違和感を覚え始める矢村。2人の男を待ち受けていたのは、恐ろしい陰謀だった…。
日本映画を愛して止まないジョン・ウー監督の熱望により、全編オール日本ロケを敢行。ファンにはおなじみのガンアクションもさらにスケールアップし、観客の度肝を抜く。そして何と言っても見どころは日中のスター俳優の共演。チャン・ハンユーと福山雅治がハードなアクションに体当たりで挑む。さらに國村隼をはじめ、竹中直人、斎藤工、桜庭ななみ、田中圭など日本の実力派俳優が多数出演しているのも見逃せない。
チェン・カイコー監督が放つ空前の超大作
2本目は『さらば、わが愛/覇王別姫』(93)、『始皇帝暗殺』(98)などのチェン・カイコー監督がメガホンをとった、2月24日(土)公開の歴史スペクタクル大作『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』。「陰陽師」「神々の山嶺」などで知られる夢枕獏のベストセラー小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を原作に、海外作品初挑戦となる染谷将太が主人公・空海を演じる。
約1200年前、日本から遣唐使として唐へ渡った修行僧・空海(染谷)。世界最大の都・長安で皇帝が相次いで変死する怪事件に遭遇した彼は、若き詩人・白楽天(ホアン・シュアン/声:高橋一生)と事件の真相を探り始める。やがて2人は、かつて非業の死を遂げた美女・楊貴妃(チャン・ロンロン/声:吉田羊)と、彼女に魅了された日本人・阿倍仲麻呂(阿部寛)が事件に関与していることを突き止める…。
中国を代表する巨匠の下に、日中の豪華キャストが集結!楊貴妃を演じるチャン・ロンロンをはじめ、阿部寛、松坂慶子らが顔を揃える。さらに本作のために6年がかりで制作したオープンセットで長安の街を再現。これまで見たことのないスケールで甦る古の都の姿は迫力満点だ。
国境を越えたコラボレーションで注目作を生みだしている日本と中国の映画人たち。2月は2作品ともぜひスクリーンで体感してほしい。
文/トライワークス