村上春樹原作の作品やゴダール新作も!“映画の祭典”カンヌのコンペ作品が発表

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村上春樹原作の作品やゴダール新作も!“映画の祭典”カンヌのコンペ作品が発表


パルムドールを受賞していなくても、カンヌ国際映画祭でなんらかの賞を受賞している監督は多数。『バーニング(英題)』を出品するイ・チャンドン監督もその1人だ。韓国映画界随一の国際派である彼の最新作は、村上春樹の短編小説「納屋を焼く」を原作にした作品。第63回に脚本賞を受賞した『ポエトリー アグネスの詩』(10)同様、監督らしい詩的な世界観が堪能できることだろう。

ほかにも、映画祭のオープニングを飾るアスガー・ファルハディ監督の『エブリバディー・ノウズ(英題)』と『イーダ』(13)でアカデミー賞外国語映画賞を受賞し本作が初の三大映画祭挑戦となるパヴェウ・パヴリコフスキ監督の『コールド・ウォー(英題)』、オフィス北野も製作に携わる中国映画界の名匠ジャ・ジャンクー監督の『アッシュ・イズ・ピュアレスト・ホワイト(英題)』など注目作が目白押し。

今年のカンヌ国際映画祭は、ラインナップ発表前からレッドカーペットでのセルフィー禁止令や、昨年勃発したNetflix騒動が尾を引いたコンペティション部門へのNetflix作品の出品禁止、そしてそれに対してNetflix側が表明した映画祭からの撤退など、ネガティブな話題が目立つ。三大映画祭の中でも最も華やかなことで知られている映画祭だけに、ファンの多くはあらゆる問題が穏便に解決されることを切に願っていることだろう。

文/久保田 和馬

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