中村ゆりのクレームに鄭義信がタジタジ!?『焼肉ドラゴン』特別上映に監督感無量

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中村ゆりのクレームに鄭義信がタジタジ!?『焼肉ドラゴン』特別上映に監督感無量

4月15日(日)まで実施されている浅草九劇一周年記念企画「うずフェス2018」の1部として『焼肉ドラゴン』(6月22日公開)の特別上映が12日に実施され、鄭義信監督、本作の舞台版上演時に次女・梨花役を演じた中村ゆりが舞台挨拶に登壇した。

本作は、高度経済成長真っただ中の関西の地方都市を舞台に、小さな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む6人家族の姿を描いた舞台「焼肉ドラゴン」を映画化した作品だ。故郷を奪われ、時代の波に翻弄されながらも力強く生きる一家の姿がユーモアを織り交ぜながら温かくつづられていく。

演劇界では知らぬ者のいない演出家であり、映画界では『月はどっちに出ている』(93)、『愛を乞うひと』(98)、『血と骨』(04)で脚本家としても名高い鄭義信が初監督に挑んだ本作。上映後に鄭と中村が舞台に登壇すると、客席からは大きな拍手が沸き起こった。鄭は満席の客席へ向けて「浅草までお越しいただいてありがとうございます。撮影期間が1か月しかない、新人監督にはなかなかハードな作品でしたが、今日皆さんに観ていただけてとても幸福な映画になったと思います」とコメント。

中村は「自分は舞台に立つ側だったので“フル”で『焼肉ドラゴン』という作品を観たことがありませんでした。今回映画を観て改めて、鄭監督は時代に翻弄された方々の想いを代弁していると感じました。境遇は辛いけれど、笑ってたくましく生きていこうとする家族の描き方がすばらしいです」と、舞台に立っていたころとは違った心境で作品を捉えることができたと語った。

さらに鄭は撮影時のエピソードを「演出家と役者というだけではなく、本当の家族のような関係になっていました。役者さんにも意見があればどんどん言ってもらって、それが良かったのだと思います」と語った。

舞台版と映画との違いについて聞かれた中村は「1つだけ監督にクレームなんですけど、私が恋に落ちる相手役が、舞台ではどんぐりみたいな人だったのに(笑)、映画ではイケメンになってる。なんでですか!」と異議を唱えると、客席から笑いと拍手が巻き起こった。

文/編集部

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