共通項は“ガンダム”!? 日米の話題作が1・2位フィニッシュ!
全国的に4月とは思えない真夏並みの暑さだったこの週末。4月21日・22日の映画動員ランキングは、映画ファンの“熱さ”も反映する結果となった。
『名探偵コナン』は2週目で累計興収32億円を突破
圧倒的な数字で2週連続1位となったのは『名探偵コナン ゼロの執行人』。土日2日間で動員62万人、興収8億2000万円という好記録となり、4月22日までの累計興収は32億円を突破した。昨年公開の『名探偵コナン から紅の恋歌(からくれないのラブレター)』の2週目での累計興収が27億5500万円だったことから、やはり、今回も劇場版シリーズの累計興収記録を更新する可能性がより高まったと言えるだろう。
ちなみに、今回の重要キャラクター、安室透の声を演じるのは「機動戦士ガンダム」で主人公アムロ・レイの声優を務める古谷徹。私立探偵としては安室、公安警察の時は降谷零(ふるやれい)を名乗るこのキャラは、どちらも古谷が名の由来となっている。ガンダムの大ファンである原作者の青山剛昌が名付けたというこのエピソードは、ファンには知られるところだろう。
おなじみの日本キャラの登場で若い世代からも好評
これに次ぐ2位に初登場したのが、スティーヴン・スピルバーグ監督の最新作となったSFアドベンチャー『レディ・プレイヤー1』。土日2日間での動員は21万5000人、興収3億6800万円を記録した。VR世界を描く本作には、“機動戦士ガンダム”や“ハローキティ”など日本人にはおなじみのキャラクターが多数登場することもあり、スピルバーグ監督作で育った30~50代をメインに、10~20代の男女も来場するなど、幅広い層からの支持を集めた。
5位で初登場の『いぬやしき』は、同じ奥浩哉原作の『GANTZ』も手掛けた佐藤信介監督が実写化したSFアクション。東京上空で繰り広げられるアクションシーンはもちろん、定年間近のサラリーマンと高校生を演じた木梨憲武と佐藤健が見せる人間ドラマも高い評価を受けている。
新海誠監督も絶賛の『リズと青い鳥』は2週目に期待
人気アニメ「響け!ユーフォニアム」のスピンオフ作として注目された『リズと青い鳥』は惜しくも11位とランクインならずも、全国で約70スクリーンと小規模での公開ながら健闘を見せた。すでにリピーターが出ているほか、『君の名は。』(16)の新海誠監督がTwitterで絶賛したことが拡散されるなど口コミでの評判によっては、さらなるランクアップも期待される。
今週末はGW映画の目玉である『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に加え、『となりの怪物くん』『ママレード・ボーイ』など話題作が目白押し。いよいよ始まる大型連休も映画館がにぎわうこと間違いなし!
文/トライワークス
1位 名探偵コナン ゼロの執行人
2位 レディ・プレイヤー1
3位 映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~
4位 リメンバー・ミー
5位 いぬやしき
6位 ボス・ベイビー
7位 パシフィック・リム:アップライジング
8位 ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル
9位 グレイテスト・ショーマン
10位 映画ドラえもん のび太の宝島
※興行通信社調べ