麻生久美子「萌え萌えフォーリンラブ！」のセリフに生田斗真の反応は？

生田斗真、麻生久美子、山田孝之、玉山鉄二、成海璃子、古田新太、温水洋一、小島聖、池田鉄洋、柄本時生、山崎真実など、豪華スターの共演で人生を賭けた騙し合いを描く『シーサイドモーテル』(6月5日公開)。“シーサイド”といっても海ではなく、なぜか山に囲まれているホテルで、それぞれの物語が交錯していく。そんなアンサンブルドラマで、キュートなコールガールのキャンディに扮した麻生久美子にインタビュー。

生田扮するインチキ美容クリームのドサ回りセールスマン・亀田の部屋にやってきたキャンディ。そこで彼女は、「今宵あなたと萌え萌えフォーリンラブ！」とラブリーなゼスチャー付きの口説き文句で、亀田を誘惑にかかる。演じた麻生はどんな気持ちだったのか？

「恥ずかしかったですよ。やりにくいなと思いつつ、頑張ってやりました。役柄のキャンディも私もそこは同じ気持ちでした。もともと、やりたくてやってるわけじゃないという設定でしたし、私もそう思いながらやっていたので」。

とはいえ、ほんのわずかな恥らいを感じさせながらも、ノリノリでモーションをかけるキャンディはとってもチャーミングだ。「あそこはノリノリじゃないといけなかったんです。亀田がその後、引いてくれるから、そうじゃないと成立しないですよね(苦笑)。最初はスタッフのみなさんも面白がって、わりとわいてくれたんです。でも、何回もやっているうちにだんだん見飽きてくるし、もういいよ的な雰囲気が出てきて(笑)」。

受け手である生田は、その時どういうリアクションをしたのかも気になる。「最初は笑ってくれましたよ。でも一度、生田さんが同じことをしてくれたんですが、そっちの方が数百倍かわいくて。もう、どうしようかと思いました(笑)」。

生田と共演した感想についても聞いてみた。「すごく真面目で好青年です。初めてお会いした時、『人間失格』(10)が終わってすぐなのに、セリフがほぼ全部入っていて、すごいなと。役に対して真面目で、そういう姿勢が素敵です。好印象で、こういう方とお芝居できるのは嬉しいなと思いました」。

さらに、演技以外の面でも生田のことを絶賛する。「みんなに愛されるキャラですね。人との距離感をすごくうまく作る人で、すっと入ってくるんですが、決して失礼でもなく、なれなれしくもない。『この人いいな』って思わせて去っていくんです。ずるいくらい、天性のものだなあと思いました」。

最後に本作の見どころを聞いてみた。「気楽に観られる娯楽映画だと思ってます。私はそういう何にも構えずに観られる作品が好きなんですよ」。

確かに構えないで観てほしい映画だが、実は予断を許さない人間ドラマで、次から次へと物語が転がっていく展開が実にスリリング。麻生たちのバラエティあふれるアンサンブルの演技もたっぷりと堪能したい。【Movie Walker/山崎伸子】