美しい素顔を隠して大熱演!天才子役ジェイコブ君の成長が楽しみすぎる
オギーは、どこにでもいる『スター・ウォーズ』が大好きで宇宙飛行士に憧れる10歳の少年。だが、彼が宇宙飛行士のヘルメットをかぶっているのには理由がある。それは、遺伝子の疾患により生まれつき顔立ちが人と違うから…。映画『ワンダー 君は太陽』(6月15日公開)で、この難役を演じるのは、天才子役のジェイコブ・トレンブレイだ。いま、世界中で注目を集める彼のこれまでと現在、そして今後の活躍ぶりについて紹介しておきたい。
今年12歳のジェイコブ君は、カナダ・バンクーバー生まれ。父は警察官、母は専業主婦で、姉と妹も俳優業をしているとか。幼少期から子役を始め、13年に『スマーフ2 アイドル救出大作戦!』で映画デビュー。16年に日本公開された『ルーム』での、5歳で始めて外の世界に触れる少年役は、2000人の子役の中から勝ち取った当たり役。当時8歳にして魅せたみずみずしい演技と母性をくすぐるかわいさが話題になり、彼を一躍スターにした。演技力の評価は高く、全米映画俳優組合賞助演男優賞など19の映画賞にノミネートし、そのうち6つの賞を受賞している。
最新作『ワンダー 君は太陽』は、R・J・パラシオの同名ベストセラー小説を、『ウォールフラワー』(12)のスティーブン・チョボスキー監督・脚本で映画化したヒューマンドラマ。ジェイコブ君は、初めての学校でいじめにあうなどの苦悩や困難に立ち向かいながらも、家族や友だちへの優しさとユーモアを忘れないオギーの愛すべきキャラクターを熱演。全編、特殊メイクによる特別な顔で登場し、キュートな素顔は一切封印。メイクをしながらの喜怒哀楽は難しい表現ながらも、圧倒的なカリスマ性で、自然な演技を披露している。
そんなジェイコブ君の出演作は今後も続々と控えている。『プレデター』シリーズ最新作『ザ・プレデター』(9月公開)では、異星人が地球へ飛来するキッカケを作る、主人公の息子役に。心理スリラー『シャット・イン(原題)』(18年公開予定)では、物語の鍵を握る謎に包まれた少年を演じている。そのほかグザヴィエ・ドラン監督の『The Death and Life of John F. Donovan(原題)』では、主人公の俳優と文通し、彼の人生を一変させてしまう11歳のイギリス男子役など、子役ながらも一筋縄ではいかない重要な役柄に挑戦している。これからの成長も楽しみな美少年から、ますます目が離せない!
文/トライワークス