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あの監督も嫉妬した!?世界が絶賛した“異色のゾンビ映画”のここがスゴい!

コラム

あの監督も嫉妬した!?世界が絶賛した“異色のゾンビ映画”のここがスゴい!

ゾンビ映画かと思いきや…趣きが一気に変わる衝撃の展開

ゾンビ映画の撮影中にゾンビに出くわすという話かと思いきや…
ゾンビ映画の撮影中にゾンビに出くわすという話かと思いきや…[c]ENBUゼミナール

しかし、真に驚かされるのは本作の後半戦。実はこの「ゾンビ映画」は、TV局からのムチャ振りで依頼された「ワンカット・オブ・ザ・デッド」という企画番組だったと明かされる。つまり、前半は劇中劇で、後半はその撮影に至る経緯や撮影中の裏側が映し出されるメタ構造になっているのだ。

予期せぬハプニング続出の撮影に翻弄される登場人物たち。さながらスラップ・スティック・コメディへと様変わりした急転直下の展開に圧倒されるが、前半で芽生えた違和感や伏線が見事に回収されていく演出は爽快!そしてラストには心に迫るほろりと来る一幕も。

監督&俳優養成スクール・ENBUゼミナールのシネマプロジェクト第7弾として、長編映画初挑戦となる上田慎一郎が、監督・脚本・編集を務めた本作。低予算作ながら、機知に富んだアイデアで、映画作りのセオリーを覆したといえよう。この日本映画界の新たな才能にぜひ打ちのめされて欲しい!

文/トライワークス

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